久しぶりの遠征と双眼鏡での観望

この8月の新月期は、ペルセウス座流星群が、好条件でしたが、
流星が、降らずに大雨が降って、最悪の新月期でした。

今年は、盆休みが、コロナの対応などもあり8月5日からで、8月の
新月期は、天気が、良くなさそうだったので、8月5日の夜に会長と
北部の某所に行ってきました。
8月5日は、台風が、近づていましたが、天気は、一晩快晴で、行った
所も平日で、夜は、誰も来ず、2人で、貸し切りで、満天の星空を
満喫できました。

8月5日は、ペルセウス座流星群極大の1週間前で、少しでも飛ぶかと
期待しましたが、散在流星は、飛びましたが、ぺルセ群の流星は、
見られずで、写真に写っていたのは、暗い流星が、1コマだけでした。


露出時間 3分
レンズ:SIGMA Art35mmF1.4 DG F3.2 に絞る
カメラ:EOS KissX6i SEO-SP4C + HEUIB-II FF ISO 1600
赤道儀 :スカイメモS


この日は、約5か月ぶりの遠征の撮影でした。その成果は、後日として、
久しぶりに私が、高校生のときに買った約40年落ちのビクセンの7倍50㎜の
双眼鏡を持って行って、撮影中に双眼鏡をカメラ三脚に付けてで、観望を
楽しみました。
以下は、見た対象と見えた感想です。

M31
これは、肉眼でも見える対象なので、双眼鏡で見ると広がりが、良く
分かります。

h-χ二重星団
これも肉眼でも見える対象で、双眼鏡の観望では、定番の対象で、双眼鏡で
見ると、星の色が、分かって綺麗です。

M33
写真では、綺麗な渦巻き銀河ですが、密集度が低いので、双眼鏡で、見ても
結構淡いです。でも、夜空が、暗くて、透明度の良い所では、肉眼でも
何とか見ます。

NGC281 ハックマン星雲
小さい星雲ですが、写真では、よく撮影されている対象。
明るく小さい星雲なので、双眼鏡でも存在は、すぐに分かりましたが、
7倍では、小さくて、淡い”シミ”のような感じでした。

IC1805とIC1848 ハート&ソール星雲
秋の天体写真の定番の対象ですが、ハート星雲の中の星団とソール星雲の
明るい恒星の並びが、双眼鏡でもよく見えるので、すぐわかります。
そして、よく見ると淡くかすかに”ハの字”に星雲の存在が、分かりました。

NGC1499 カリフォルニア星雲
これも天体写真の定番の対象で、ペルセウス座ξ星のすぐ北にあるので、
双眼鏡でもすぐに位置は、わかります。
双眼鏡では、かなり淡く、双眼鏡を動かすと背景と一緒に淡い物が、動く
ので、それで、存在が、分りました。

空が、暗ければ双眼鏡で、結構観望を楽しめます。また、対象を探すのに
タブレットかスマホにSkySafariが、入っていると探しやすいです。
7倍50㎜の双眼鏡は、天体観測定番の双眼鏡ですが、散光星雲を見るので
あれば、7倍50㎜の双眼鏡よりも10倍50㎜の双眼鏡のほうが、S/N比が、
上がるので、よいと思いました。

また、この日、会長と2人で、話題になったのが、”北アメリカ星雲は、肉眼で、
見えるか?”でした。
北アメリカ星雲は、デネブの近くにあり、見かけの大きさが、月の2倍以上
あり、大口径のドブソニアン望遠鏡で、メキシコに当たる部分やペリカン
星雲が、見えるので、夜空の暗い所で、肉眼でも見える、というより存在が、
分かるというので、2人で、目を凝らして、見たのですが、見えませんでした。
7倍50㎜の双眼鏡では、光を集めるので、北アメリカ星雲とペリカン星雲の
間の暗黒帯が、分かるので、北アメリカ星雲を識別できるのですが、肉眼では
無理でした。

”肉眼で、北アメリカ星雲が、見える”というのは、デネブの近くの北アメリカ
星雲の周辺は、肉眼で、見ても星が、集まっていて、比較的明るく見えて、
私たちは、北アメリカ星雲の位置と形をいろいろな写真を見て、知っているので、
潜在意識で、デネブの近くに北アメリカ星雲が、見えているように脳が、見せて
いるのではないかと思われます。

会長の話では、人も訓練すれば、暗い所で瞳孔が、約8㎜まで開くそうで、
そんな”特殊能力”を持つ人なら肉眼で、北アメリカ星雲を確認できるかも
しれませんね。


[ 2021/08/14 12:42 ] 天体写真 | TB(-) | CM(0)

自宅から撮影したM17 Ha画像

このところ露の中休みで、良い天気が、続いています。
5月26日には、皆既月食がありましたが、天文ジンクスとして
”新月期は、曇るけど満月は、快晴。でも、満月でも、皆既
月食などのイベントがあるときは、満月でも曇る”と言いますが、
本当でしたね。

さて、こちらは、5月の連休前の4月23日に続いて、5月4日にも
自宅ベランダから今度は、M17をFQS-85EDで、撮影しました。
前回の撮影同様、OIIIは、撮影せず、Haのみのモノクロです。

この日は、4月23日よりは、空の透明度が、良くなくて、
撮影に使った望遠鏡が、RedCat51よりも口径が、大きくて、
明るい鏡筒でしたが、写りは、イマイチでした。
ナローバンドならば住宅地の明るい所でもそれなりに撮影
できますが、空が、明るい分、空の透明度が、大きく影響
しますね。それでもM17は、Ha画像では、中心付近が、
明るく、ハッキリしているので、中心付近の輝度を落として、
画像処理すると、細かい構造が、よく分かります。

撮影日:2021年5月4日
露出時間 Ha5分X18
望遠鏡 FSQ-85ED F3.8
カメラ QSI583WSG
冷却温度 -15℃
フィルター Baader Planetarium Haフィルター 7nm
ガイドカメラ ZWO ASI 120MM-S
ガイド鏡 ZWO 30F4 Mini Guider Scope
赤道儀 EM-11 Temma2Jr
[ 2021/05/30 15:25 ] 天体写真 | TB(-) | CM(2)

梅雨入り前に自宅からM16、M17周辺を撮影

このところ公私共にゴタゴタ続きで、何もできない日が、続いている
うちに今年は、関西は、観測史上”最速”の梅雨入りで、4月を最後に
撮影に行けなくなりました。梅雨明けは、7月中頃になるでしょうね。
しかし、気候として撮影に行けないこの状況は、私としては、無駄な
ストレスになりませんが、その他の事が、思うように成らないのは、
かなりストレスです。

それはさて置き、遅くなりましたが、5月の連休直前と連休中の天気の
良い時に自宅ベランダから南の対象を撮影しました。
このM16、M17周辺は、4月23日に撮影したものです。

M16、M17周辺
撮影日:2021年4月23日
露出時間 Ha 5分X18
望遠鏡 RedCat51 F/4.9
カメラ QSI583WG
冷却温度 -15℃
フィルター Baader Planetarium Haフィルター 7nm
ガイドカメラ ZWO ASI 120MM-S
ガイド鏡 ZWO 30F4 Mini Guider Scope
赤道儀 EM-11 Temma2Jr

自宅のベランダは、南向きで、ある程度低空まで撮影できたのですが、
一去年南側にマンションが、建ち、この時期は、アンタレスが、南中
前後で、マンションの屋上の少し上を通過して行く状況になってい
ましたが、南東方向は、建物無く、南の低空も上がって来るところを
ナローバンドで、撮影できていたのですが、来年に南東方向の場所にも
マンションが、建つことになり、先月から工事が、始まり、来年には、
自宅ベランダからは、この方角の撮影は、難しくなるので、天気の
良い時に撮影したしだいです。

本当は、OIIIも撮影して、カラー合成したかったのですが、南側の
マンションの光で、OIIIは、被ってしまい、撮影しても無駄になるので
Haだけのモノクロにしました。
この日は、夜は、透明度も良かったのですが、Ha画像でもマンションの
光の影響で、地面方向に被りがあり、それをかなり補正しています。
[ 2021/05/23 14:49 ] 天体写真 | TB(-) | CM(0)

M94 ヒナギク銀河

3月、4月は、公私ともにいろいろと忙しく、なかなか頼まれたことや
趣味にことが、できない状況でしたが、4月10日は、天気が良かったので、
久しぶりに撮影に出かけました。
4月も10日を過ぎると夏の物が、上がって来るので、初めは、南に行こうか
考えたのですが、北の系外銀河で、撮りたいものが、まだあるので、
北の撮影ポイントに行くことにしました。
この日、撮影ポイントには、同じ天文サークルのN嶋さんも来られていて
2人での撮影となりました。

お天気は、予報では、一晩快晴だったのですが、午後10時頃から雲が、
出だして、一時曇天になり、終わりかと思いましたが、午前2時頃に
快晴になり何とか撮影が、できました。
この日は、八塔寺に行っていたメンバーもおられて、そちらは、午前
0時頃から晴れだしたようですが、こちらは、八塔寺よりも東になるので、
晴れるのが2時間近く遅くなったようです。

この日、本当は、NGC4725を撮影したかったのですが、セッティングして、
対象を導入して、撮影を始めようとしたところで、曇られて、晴れたとき
には、西に低くなっていたので、撮影対象をM94に変更しました。
近くにM63が、あり、こちらは、よく撮影されていますが、M94は、結構大きく
明るいですが、マイナーな系外銀河です。
M94には、ヒナギク銀河という和名もついていて、確かに見た目が、ヒナギクの
ような形をしています。

薄明まで露出しましたが、露出不足で、解像度が、イマイチでした。
画像で、銀河の周りが、少し暗くなって、ドーナツ状になっていますが、
これは、決して、銀河を強調して、こうなったのではなく、M94は、この様な
構造を持つ銀河なのです。周りの淡い所も希薄な恒星の集まりなのです。
M94は、二重のリング構造を持つ銀河で、内側のリングでは爆発的な星形成が、
起こっているLINER銀河と呼ばれる活動的な銀河です。
また、最近の研究では、M94には、多くの系外銀河にある暗黒物質が、ほと
んどか、まったく無い珍しい銀河なのです。


M94
撮影日:2021年4月11日
露出時間 L 5分X8 R 5分X6 G 5分X6 B 5分X6
望遠鏡 FSQ-106フローライト鏡筒 Canon EXTENDER EF 1.4x III
カメラ QSI628WS
冷却温度 -15℃
フィルター Astronomik Deep-Sky RGBフィルター Astronomik L-2フィルター
ガイドカメラ ZWO ASI120MM-S
ガイド鏡 ZWO 30F4 Mini Guider Scope
赤道儀 EM-11 Temma2Jr
[ 2021/04/18 14:06 ] 天体写真 | TB(-) | CM(0)

M64 邪眼銀河

新月期に天気が、良くなくて、撮影に行けず、立春を過ぎると薄明も早くなるので、
19日に大芦高原に撮影に行って来ました。

天気は、月が、沈む近くまで晴れたり曇ったりでしたが、午前1時半ごろから
快晴になりました。しかし、空は、一足早く春の空で、透明度は、イマイチでした。
先月は、寒波が、来ているときに大芦高原に行きましたが、その時は、凍るような
澄んだ空でしたが、1ヶ月で、空も大きく変わるものです。

撮影したのは、M64 NGC4826 黒目銀河。M64は、以前にも撮影しましたが、今回は、
Canonの1.4倍のテレコンを入れて撮影しました。しかし、この銀河は、中心の暗黒帯
以外は、あまり特徴のない銀河なので、拡大しても同じでした。

撮影は、ちょこっと問題がありL画像が、撮影した半分の画像が、ガイド
エラーで、ボツになりました。で、画像処理では、L画像をLRGBの画像を全て
コンポジットしてL画像を作りました。

M64 邪眼銀河
撮影日:2021年2月20日
露出時間 L 5分X7 R 5分X6 G 5分X8 B 5分X8
望遠鏡 FSQ-106フローライト鏡筒 Canon EXTENDER EF 1.4x III
カメラ QSI628WS
冷却温度 -15℃
フィルター Astronomik Deep-Sky RGBフィルター Astronomik L-2フィルター
ガイドカメラ SSAG
ガイド鏡 ZWO 30F4 Mini Guider Scope
赤道儀 EM-11 Temma2Jr
撮影地 岡山県大芦高原

IMG_0785[1]

帰りは、この時期は、相生の道の駅「あいおい白龍城」に寄って、旬の牡蠣を
買って帰りました。
冬場に大芦高原に撮影に行くと帰りに買いに行くのですが、味は、2月の牡蠣が、
一番美味しいですね。
IMG_0794[1]

[ 2021/02/23 15:13 ] 天体写真 | TB(-) | CM(0)