NGC3953とZTF彗星

新月期になりましたが、季節の変わり目の始まりの様で、天気が、周期的に
変わって、運悪く週末が、雨になってしまいました。

1月21日に岡山県の大芦高原に行ったのですが、諸事情から画像処理できて
いなかった画像をやっと画像処理しました。

1月21日は、すさみに行こうかと考えましたが、高齢の親を介護していると
帰りに片道3時間以上かかる所は、行くのは、難しいので、大芦高原にしました。
現地には、前日から来られていた方達もおられ、お話をすると、前日は、
夜明け近くまで曇り時々雪で、撮影できたのは、夜明け近くだったそうでしたが、
1月21日は、夜明け近くに薄雲が、わくまでは、ほぼ一晩快晴でした。
私は、夜明け前にZTF彗星を狙っていたのですが、メインの撮影後もカメラを
交換して、準備中に空が薄雲に覆われて、ZTF彗星は思うようにい撮影できません
でした。

この日撮影したのは、系外銀河のNGC3953。
NGC3953は、M109の近くにある系外銀河で、M109グループに属する棒渦状銀河です。
形は、M109を一回り小さくしてような形で、綺麗な系外銀河です。

NGC3953
撮影日:2023年1月21日
露出時間 L 5分X24 RGB 各5分X8
望遠鏡 FSQ-106Nフローライト鏡筒 Canon EXTENDER EF 1.4x III
カメラ QSI628WS
冷却温度 -15℃
フィルター Astronomik Deep-Sky RGBフィルター Astronomik L-2フィルター
ガイドカメラ ZWO ASI 120MM-S
ガイド鏡 ZWO 30F4 Mini Guider Scope
赤道儀 EM-11 Temma2Jr

私が、撮影に使っているFSQ-106Nは、フローライト鏡筒で、寒い時期は、組み立てて、
約1時間ほど放置して、鏡筒を温度順応させてからピントを合わさないと、撮影中に
ピントが、ズレてしますのです。
この日も組み立ててから十分温度順応させたと思ったのですが、撮影中にピントが、
微妙にズレたようで、ピントが、甘くなってしまいました。

NGC3953の撮影後、フラットを撮影して、ZTF彗星を撮影するためにカメラを交換して、
準備中に薄雲が、出てしまい、ピントを合わせて、ZTF彗星を導入して撮影するも
どれもどれもボケた像しか映りませんでしたが、露出3分で、約1時間連続で、撮影した
画像を家で、確認して、何とか連続で、2コマ使える画像を見つけたので、画像処理
してみました。
ZTF彗星-1
C2022-E3 ZTF彗星
撮影日:2023年1月22日
露出時間 L 3分X2
望遠鏡 FSQ-106Nフローライト鏡筒
カメラ EOS KissX6i
フィルター Astronomik UV-IR Block FF
ガイドカメラ ZWO ASI 120MM-S
ガイド鏡 ZWO 30F4 Mini Guider Scope
赤道儀 EM-11 Temma2Jr

ZTF彗星は、結構太陽光に焙られて、ダストは、出していますが、イオンの尾は、
それほど濃く、太くならない彗星のように思いますね。
C2022-E3 ZTF彗星は、次が、無いので、もう一度撮影したいのですが、2月の終わりに
なると、かなり暗くなるので、残念です。
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[ 2023/02/19 17:29 ] 天体写真 | TB(-) | CM(0)

新年あけましておめでとうございます。

新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

お正月は、お節を食べるのが、なかば義務なので、辛いです。
正直、すぐ飽きる。

さて、昨年12月24日に豊中天文同好会のメンバーと阪大天文部のメンバーで、
岡山県の大芦高原温泉雲海で、ロッジを借りて冬合宿兼牡蠣パーティを行いました。
天気は、午前4時頃まで曇り時々雪で、観望も撮影もできませんでしたが、美味しい
牡蠣をたらふく食べて、満足の合宿でした。

撮影が、できるまでに晴れたのが、午前5時近くだったので、まともな撮影は、
できませんでしたが、かんむり座にいたC2022-E3 ZTF彗星は、何とか撮影
できました。また、会長の45㎝ドブでも見ましたが、肉眼で、尾があることが
分かりました。

この日は、Star Adventurer GTiの初陣で、200㎜の望遠レンズと一眼レフカメラでの
撮影を試そうと用意していましたが、当日に阪大天文部のメンバーからかんむり座に
C2022-E3 ZTF彗星が、いることを聞いて、メインの撮影後に彗星の拡大を撮影する
目論見でしたが、晴れたのが、午前4時を過ぎてからだったので、Star Adventurer GTiに
EF200 F2.8 L IIでの撮影となりましたが、200㎜では、彗星が、ちょっと小さかったです。
そして、露出も撮影を始めて30分ほどで、かんむり座の辺りに薄雲が、やって来て、
撮影終了となったので、露出も不足です。それでもレンズが、明るいために画像処理を
行うと画面左上に向かってイオンの尾が、伸びていることが、分かります。

C2022-E3-ZTF彗星-1
C2022-E3 ZTF彗星
撮影日:2022年12月25日
露出時間:3分X8
カメラ:EOS KissX6i SEO-SP4C
レンズ:CANON EF200 F2.8 L II F3.2に絞る
フィルター:Astronomik UV-IR Block FF
ガイドカメラ:ZWO ASI 120MM-S
ガイド鏡:ZWO 30F4 Mini Guider Scope
赤道儀:Star Adventurer GTi

この日、初めてStar Adventurer GTi赤道儀を使いましたが、組み立てから撮影対象を
導入して、撮影開始まで、約20分と展開が、早いので、夕方に明るい彗星が、出た時に
撮影するには、持って来いです。
操作は、Star Adventurer GTiのWifiを使って、タブレットからSynScan ProとSkySafariで
行い、対象の導入も、この日は、極軸望遠鏡と極軸アプリで、合わせて行いましたが、
導入精度も問題ないです。
一眼レフカメラとスタンドアロン型のオートガイダーが、あればお気軽に撮影が、できる
システムです。

[ 2023/01/03 18:29 ] 天体写真 | TB(-) | CM(0)

ぎょしゃ座と火星と天の川

11月3日に撮影した画像の画像処理が、なかなかできなくて、残っていた
画像を画像処理しました。

今は、ぎょしゃ座と火星と天の川が、ちょうどよい位置にあるので、
撮影してみました。

撮影日:2022年11月3日
露出時間 3分X40
レンズ:SIGMA Art35mmF1.4 DG F4.0 に絞る
カメラ:EOS KissX6i SEO-SP4C + Astronomik UV-IR Block FF ISO 3200
赤道儀 :スカイメモS

撮影した11月2日の夜は、夜露が、激しくて、機材を組み立てて、準備して
いるうちにカメラのインターバルタイマー内で、結露して、ホールドスイッチが、
ON状態のままになっていたようで、カメラの電源を入れると露出が、始まり
電源を切らないと露出しっぱなしになり、なぜこうなるかわかるまで30分以上、
カメラの電源を変えたり、ヒーターを別電源にしてみたり、いろいろやって、
インターバルタイマーを予備に変えて正常になり撮影が、できましたが、
初めは、壊れたかと思いました。
夜露が、ひどいときは、結露による誤動作に注意しなければならないことを
実感した、良い経験でした。
[ 2022/11/27 18:24 ] 天体写真 | TB(-) | CM(0)

NGC2403

10月29日に高野辻ヘリポート方面に撮影に出かけたのですが、天気が、イマイチで、
撮影できなかったので、11月2日の夜は、月没が、午前0時を過ぎていましたが、薄明が、
午前5時頃だったので、北の撮影ポイントに再び出かけました。
北の撮影ポイントは、北側のロケーションが、良く、登って来るNGC2403を撮影しました。
この日は、一晩快晴、無風でしたが、火曜に降った雨の影響で、夜露で、朝には機材が、
びしょびしょで、朝の撤収は、雑巾を絞りながらの撤収となりましが、久しぶりに
満足できる撮影が、できました。

NGC2403は、M81銀河団の一員の銀河です。星図では、8.5等星と系外銀河では、明るい
銀河ですが、M33の小さい版と言われるだけあって、はっきりした中心核が、ありませんが、
腕に大きなHII領域がいくつもあり、赤い散光星雲が、いくつも分かります。
また、1954年と2004年に超新星が、出ており、活動が、活発な銀河です。

NGC2403
撮影日:2022年11月3日
露出時間 L 5分X24 RGB 各5分X8
望遠鏡 FSQ-106Nフローライト鏡筒 Canon EXTENDER EF 1.4x III
カメラ QSI628WS
冷却温度 -15℃
フィルター Astronomik Deep-Sky RGBフィルター Astronomik L-2フィルター
ガイドカメラ ZWO ASI 120MM-S
ガイド鏡 ZWO 30F4 Mini Guider Scope
赤道儀 EM-11 Temma2Jr

[ 2022/11/13 15:30 ] 天体写真 | TB(-) | CM(0)

M77銀河の画像を再画像処理

M77銀河の画像を画像処理し直してみました。
対象に対して、撮影した焦点距離が、短いために前のブログの画像処理では、
色と構造が、イマイチでしたが、今回は、何とか銀河の色と構造を出すことが
できました。しかし、強調が強かったために周辺の星の像が、悪くなって
しまいました。
M77は、セイファート銀河に分類される活動銀河なので、銀河の周辺に高温で、
大質量星が、多いので、銀河の周辺が、青いことが、分かります。

M77
撮影日:2022年10月1日
露出時間 L 5分X15 R 5分X7 GB 各5分X8
望遠鏡 FSQ-106Nフローライト鏡筒 Canon EXTENDER EF 1.4x III
カメラ QSI628WS
冷却温度 -15℃
フィルター Astronomik Deep-Sky RGBフィルター Astronomik L-2フィルター
ガイドカメラ ZWO ASI 120MM-S
ガイド鏡 ZWO 30F4 Mini Guider Scope
赤道儀 EM-11 Temma2Jr
[ 2022/11/12 17:17 ] 天体写真 | TB(-) | CM(0)