MTS-3SDI+ LCD DISPLAY

MTS-3SDI+には、LCDディスプレイを繋げることができますが、LCDディスプレイへの
データの転送が、8ビットデータではなく、基準クロックに従って8ビットデータを
1ビットづつ転送する方法で、LCDディスプレイを表示させています。
そこで、クロックとデータをオシロスコープで、見たところろ、シフトレジスタで、
何とかなりそうなので、8ビットシフトレジスタを使ってLCDディスプレイへ、データを
転送する回路を作ってテストしてみました。

イメージ 1


データビットの接続が、一般的な接続とは異なっていて、ちょこっと悩みましたが、
見事にLCDディスプレイに表示できました。

イメージ 2


これで、MTS-3SDI+のボタン操作の状態を表示できるようになりました。
あとは、回路を統合して、基板を1枚にして、使えるようにしてみましょうか。
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[ 2009/08/24 22:21 ] 電子工作 | TB(0) | CM(6)

遅くなりましが・・・

お盆休み明けから忙しく、遅くなってしまいましたが、お盆休みの13日から15日にかけて
和歌山のかわべ天文台と龍神に行ってきました。
かわべ天文台へは、ある研修のお手伝いで、豊中天文同好会のメンバーと参加しましたが、
あいにく天気が悪く夜にまともに観望も出来ませんでしたが、それでも夜半近くになって
何とか雲間から木星が、見えてきたので、わべ天文台の三鷹製の100cmの望遠鏡で、木星を
見ることができました。この日は、ちょうど木星に衝突した小天体の衝突痕が、見やすい
位置にありシーングは良くありませんでしたが、100cmの望遠鏡で、木星の衝突痕を見ることが
できました。また、豊中天文同好会の会長が持ってこられた自作の35cmのドブソニアン望遠鏡
でも木星の衝突痕を見ることができました。
海外では、衝突痕発見後、よく見えていたようですが、日本では、梅雨の時期と重なり、天気が
悪く見ることが出来ませんでしたが、この日、見ることができて、大変ラッキーでした。

翌日の14日は、快晴で、透明度も良く、豊中天文同好会の会長さんと2人で、龍神に行きました。
途中、龍神温泉に寄って、温泉に入ってから星見のポイントに移動。
この日は、本当に久しぶりのすばらしい星空で、ドブソニアン望遠鏡での観望を満喫しました。
さすがに和歌山県の龍神まで行くと夜空が暗く、南側は、20Kmほどで、太平洋なので暗く、山の
稜線に沈む直前のアンタレスの横にM4を双眼鏡で、見ることができました。

今回の遠征に持って行った機材は、コンパクトにSky90+GP赤道儀というものでした。
で、成果ですが、Sky90+Flattener/ReducerにQSI540 WSGと繋ぐために作ってもらった接続リングの
テストをまずしなければならなかったので、まずは、白鳥座のγ星を入れて、IC1318をテストで撮影
してみました。
撮影に入るまでのトラブルで、時間を食ってしまい月の出まで時間がなかったのでL10分2枚RGB各5分1枚
しか撮影していませんが、以下のような結果になりました。

イメージ 1


露出時間:L 2×10分 RGB 1×5分
冷却温度:-10℃
フィルター:Baader Planetarium LRGBフィルター
望遠鏡:Sky90+Flattener/Reducer F4.5
カメラ:QSI540 WSG
ガイドカメラ:SSAG
赤道儀 :Vixen GP赤道儀+MTS-3SDI+

これを見る限りまだハロが、出ているので、レディユーサーとCCDとのバックフォーカスが、正確に
合っていないように思えるので、接続リングを修正する必要がありそうです。

カラー合成用のサンプルを撮り終えたところで、月が出てきたので、フィルターをHaフィルターに
換えて同じところを撮影しました。
Baader PlanetariumのHaフィルターは、LRGBフィルターをパラフォーカルなので、LRGBの撮影後
そのまま撮影をすることができました。

イメージ 2


露出時間:Ha 8×15分
冷却温度:-10℃
フィルター:Baader Planetarium Haフィルター
望遠鏡:Sky90+Flattener/Reducer F4.5
カメラ:QSI540 WSG
ガイドカメラ:SSAG
赤道儀 :Vixen GP赤道儀+MTS-3SDI+


この日は、非常に空の透明度が良く、月が出てきても天の川の暗黒帯が、見えていたので、対象を変えて
LRGBで、撮影してもよかったかもしれませんでした。

同じ対象で、LRGB画像と、Ha画像があるので、Ha-RGB合成をしてみました。どうでしょう?

イメージ 3


Baader PlanetariumのHaフィルターは、半値幅が、7nmと狭いので、恒星が、小さくなってRGB画像と合成
するとハロが、大きくなってしまいますね。
Baader Planetariumのナローバンドフィルターは、ナローバンド合成に向いているように思いますね。
Ha-RGB合成を行う場合、Haフィルターは、Astronomikの半値幅13nmのHaフィルターの方が、良いかもしれ
ませんね。


今回の遠征の総括

空は、13日は、良くありませんでしたが、木星の衝突痕を見ることができましたし、14日は、月齢が、
いまいちでしたが、何年かぶりの透明度良い夜空で、最高でした。

撮影システムについて
 今回、初めて40Bの12Vのバッテリー2個で、ノートPC、冷却CCD、モータードライブを動かしました。
 ノートPCの記憶装置をHDDからSSDに変更して省電力にしたのとノートPCへの電源供給を昇圧型DC-DC
 コンバータで行ったので、DC-ACインバータを使うよりもはるかに効率が、良く、バッテリーに十分
 余裕がありました。
 これが、今回使った昇圧型DC-DCコンバータです。

イメージ 4



冷却CCDのピント
 冷却CCDのピントについては、画像処理で、対処できるハロですが、Sky90のFlattener/Reducerのバック
 フォーカスに合わせてQSI540 WSGを取り付けるリングの製作を依頼したときに測定した位置が、良くなかった
 ようなので、修正が、必要。
 

Sky90、次は、使えるようにするぞ!
[ 2009/08/23 00:43 ] 天体写真 | TB(0) | CM(2)