先週テストをしたEM-10 AGS-1Xのバックラッシュが、異常に大きかったので、EM-10を分解して
調べたところ、何と赤経のウォームギアが、ガタガタでまともに使える状態ではなかったのです。
このEM-10は、AGS-1XにK-ASTECで改造したときにオーバーホールもしたのですが、オーバー
ホール後にきちんと調整されていなかったようです。EM-10が帰ってきたときにすぐに調べれば
良かったのですが、放置していたのが悪かったです。
しかし、K-ASTECの河野さんは、悪い人では無いのですが、このような仕事をされるとちょっと信用
できなくなりますね。
このままではEM-10は、使い物にならないので、EM-200がTemma2になる前に分解して調整した
経験があり構造は、分かっているのでEM-10の赤経部分を分解して、ウォームギアの調整しました。
これで、赤経のウォームギアのガタがなくなったので、晴れたらテストしたいところですが、
ついに梅雨入りでテストは、先になりそうです。
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6月5日は、梅雨入り前の晴れ間で遠征のお誘いがあったのですが、6日に用事があり
遠出が出来なかったので、自宅の前で、これまで出来なくて溜まっていたテストと
調整、それと明け方のC/2009 R1を狙ってみました。
OAG9の調整
購入してから手付かずの状態だったOAG9ですが、SXV-H9+ATIK-EFW-Uで、使うために
バックフォーカスを計算してSSAGの大まかなピント位置を割り出していたのですが、
実際にSXV-H9でピントを出してみると、計算値よりも少し外側でピントがきました。
また、OAG9は、オフアキのプリズムの位置も調整できのですが、はじめに調整した
プリズムの位置では、視野の端過ぎて変なゴーストが出ていたので、これも調整し直し、
これで、SXV-H9+ATIK-EFW-U+OAG9の組み合わせで、メイン、ガイドの両CCDでピントが
出るようになりました。
EM-10 AGS-1Xのテスト
EM-10 AGS-1XもK-ASTECで改造してから放置していたのをやっとテストすることができました。
CielからASCOM経由の自動導入とSSAGでのオフアキシスでのオートガイドは、良かったの
ですがモーターに付いているギアのバックラッシュか、接続ギアの噛み合わせが、悪いのか
バックラッシュが、大きく対象導入後の微調整の動きで、赤経、赤緯のボタンを押しても
反応が悪いのと、高速モードでの速度の設定が、速すぎて、大きく動きすぎるので、この
辺りをもう少し調整する必要がありますね。
でも、概ね良好でしたので、再調整後は、遠征に持って行きたいですね。
テスト撮影の結果
NGC6888を導入して、FSQ-106N+EM-10 AGS-1X+SXV-H9+ATIK-EFW-U+OAG9でテスト
撮影をしてみました。
EM-10 AGS-1Xにバックラッシュの問題はあるもののガイドの結果は良好でした。
一つ問題だったのは、気温の変化で、撮影中にピント位置が変化してピントが、少し
ずれていました。
これまでFSQ-106を使っていてこんなことは初めてですし、6月初めのこの時期に夜間の
気温が、大きく変化するというのも初めてです。
やはり今年の夏は、異常なのでしょうかね?ちょっと心配です。
NGC6888
露出時間:Ha 10×15分
冷却温度:?℃
フィルター:Astronomik Ha 13nm
望遠鏡:FSQ-106N
カメラ:SXV-H9+ATIK-EFW-U+OAG9
ガイドカメラ:SSAG
赤道儀 :EM-10 AGS-1X
C/2009 R1を狙ってみましたが・・・。
自宅の撮影ポイントからは北東方向が、開けているので、NGC6888を撮影後にC/2009 R1を
狙ってみましたが、やはり住宅地の中なので、撮影できる光害の少ないところまで上がって
きたときには、すでに薄明でアウトでした。しかし、双眼鏡では、見ることはできました。
それでもFSQ-106N+SXV-H9で、フォーカスモードの2×2ビニングで露出30秒で、核と尾が
大きくはっきりと写っていたので、明るくなる期待は持てそうです。
しかし、梅雨入りが・・・・。最高光度のときは、梅雨真っ最中やん!