QSIの8枚フィルターホイールが出ましたね。
http://store.qsimaging.com/PhotoGallery.asp?ProductCode=683wsg-8
オフアキありと無しの2タイプですが、フィルター8枚内臓になるとデカイです。
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LX200コマンド互換自動導入モータードライブVer1.0が完成しました。
CPUは、Atmelの8bit RISCマイコンのATmega128を使い、ステッピングモーターのドライバーICは
サンケンのSLA7078Mを使って、マイクロステップ16分割です。
自動導入の制御コマンドは、ミードのLX200コマンドを使って、全ての制御をATmega128で行って
いるので、E-ZEUSのようにパルスジェネレーターや制御回路が必要ない分モータードライブの
回路は、シンプルです。
普通は、こうやって全てを1個のマイコンで作るのが、当たり前なのですがね。
今のところ私の使っているGP赤道儀用で、モーターが、日本パルスモーターのPF35T コイル抵抗6.5Ω、
減速ギア比1/125用に作っていますが、オリエンタルモーターもHB型のモーターにも対応できます。
まだ、試作段階なので最高速は、150倍速にしていますが、200倍速以上も可能です。
あまり速いと危険なので、実用的には、200倍速が、妥当だと思いますね。
モーターの加減速のレートは、直線でもS字でもなくガウス曲線を使っています。
ガウス曲線を使うメリットは、加速の初めと減速の終わりが、他の加減速制御よりも穏やかになる
ところです。
これからまだ、ファームを改良して、もう少し効率の良いものにしないのといけないのと、
ドライバーICが、サンケンのSLA7078Mでは、背が高くなるので、東芝のTB62209FGあたりを
使ってコンパクト化する必要がありますが、何とか実用になる物ができました。
いや~ぁ、AtmelのAVRマイコンは、1クロック1命令で動くRISCマイコンなので動作が速くて軽い!
16bitマイコンのH8マイコンで作った物よりも軽いのですね。
H8マイコンは、CISCマイコンで、CPUの構造が複雑で、アセンブリの制御命令も多いので、よほど
上手にプログラムを作らないと、CPU本来のスピードが、出せませんが、RISCマイコンは、CPUの構造が
シンプルで、アセンブリの制御命令も少ない分、簡単なプログラムで高速で動くので、扱いやすいです。
天体望遠鏡の制御では、8bitのRISCマイコンで十分なのに高価で、マイナーなルネサス製の32bit
マイコンのSH4を使うメーカーの考えが理解できませんね~。
SH4は、近い将来ARMコアマイコンに押されて消えるでしょうね。
4月29日に同好会のメンバーとMさん夫妻で、高野辻ヘリポートに行ってきました。
現地に着いた時は、快晴でしたが、途中霞と雲で曇天になりましたが、夜半を過ぎた
ころから快晴になりその後は、夜明けまで快晴でした。
ここ最近の撮影スタイルは、メインの冷却CCDのシステムの横でデジカメで、広角撮影を
楽しんでます。この日は、ポタ赤のCD-1をカメラ三脚に載せてガイド撮影。
ここは、南のロケーションが、良いので、この時期は、広角で撮影するのは、最高です。
夏の天の川
露出時間:8分×7
カメラ:EOS KissX2ノーマル
レンズ:SIGMA 15mmF2.8 開放
赤道儀:DC-1
メインの機材は、M8の横にあるNGC6559を撮影。
天気予報では前半快晴で、後半曇りの天気予報だったので、夜半までが撮影チャンスと
考えて、系外銀河撮影用にQSI583WSGを持って行ったのですが、みごとに逆パターン
散光星雲用にQSI540WSGも持って行くべきでした。
FSQ-106N+QSI583の画角では、どうしてもM8の左隅が、入ってしまいますね。
QSI540だと画角が正方形なので、ちょうどよい構図になるのですが・・・。
NGC6559
露出時間:L 8×10分 RGB 4×5分
冷却温度:-20℃
フィルター:Baader Planetarium LRGBフィルター
望遠鏡:FSQ-106N
カメラ:QSI583 WSG
ガイドカメラ:SSAG
赤道儀 :EM-200Temma2
この日は、会長とTさんが、ドブを持ってこられたので、楽しい観望もできました。
ことにTさん自作のドブは、自作の双眼装置付きで、これが光学設計がとても良く、
市販の物よりも明るくて良く見えるのです。昨年12月に同じ場所で、M42を見せても
らったときはM42が、雲のように立体的に見えて驚いたのですが、今回もM8やM20の構造が、
肉眼で見えて、そして、なんと!立体的に見えるのです。この双眼装置、恐るべしです。
会長のドブでは、M57が、どのように見えるか集まったメンバーでやってみました。
私は、薄い緑色で、リングの外側の淵が、薄く赤に見えるのですが、人に寄っては、薄い緑色
だけとか白にしか見えないとか、人によって見え方が、大きく違うのは、目の感度や解像度に
あるからですが、ここまで違うとは驚きです。
しかし、大口径のドブでの観望は、写真で見ている物が、肉眼で、見ることができるので
楽しいですね。
GWは、前半しかお天気が、良くありませんでしたが、久しぶりの遠征を楽しめました。