自動導入モータードライブの試作機が完成しました。
といっても、以前、作ったH8マイコンのモータードライブのCPUボード交換しただけなんですがね。
ちょっとゴツイのですが、これで、屋外でのテストができます。とは言っても、実戦テストは、
梅雨が明けてからになりますね~。
まずは、19日の豊中天文同好会の例会で、デモをやろうと考えています。
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梅雨入りして当分は、天文活動は、延期ですね。
自動導入モータードライブの製作は、今の形のファームウェアが完成したので、以前作ったH8マイコンの
モータードライブのCPUを交換する形で、まずは、試作機1号機を作るところまで来ました。
6月19日が豊中天文同好会の6月例会なので、そのときにデモができればと考えてます。
この先は、モーターのドライバーICを東芝製のTB62209FGにして、コンパクト化することと、使用する
モーターや赤道儀に合わせて設定を自由に変えられるようにマイコン内臓のEEPROMに設定を記憶させて
おいて、この設定をPCから書き換えるようにファームとPCのソフトを作らなければなりません。
でも、これができれば汎用の自動導入モータードライブの完成です。
ところで、自動導入モータードライブもこれまでにいろいろ見てきましたが、やはりドイツ製のFS2やMTS-3SDI+、
DynoStar X3が、汎用性やPCからの操作性で、国内の自動導入モータードライブよりも優れていますね。
JP赤道儀やMS-4、MS-5で使われるならばFS2が、お勧めですね。
それで、それぞれのモータードライブのインプレをします。
ASTRO ELECTRONIC
http://www.astro-electronic.de/FS2は、日本人の方が書かれた公式の日本語のマニュアルがあるので、初めて海外製のモータードライブを
使われる方でも安心して使えます。また、各社赤道儀用のモーターが、用意されています。
タカハシのJP赤道儀では、昔のPD-4XY、PD-5XY用のモーター取り付け金具に取り付けられるモーターが、
用意されているのが、良いところですね。
モーターの電流容量も3.2Aと大きいので、大型赤道儀でも十分使えます。
PCとの連携は、LX200コマンド互換なので、全ての星図ソフトで使えます。
実は、FS2は、スカイセンサー2000の様に天体データを持っているので、これ単体でも自動導入ができます。
1つ問題点は、オートガイドユニットが、別売りなので、購入するときは、これも一緒に買う必要があります。
Webでは、下記のドイツのTeleskop-Serviceからも購入できます。
Boxdoerfer Elektronik
http://www.boxdoerfer.de/articles.htmMTS-3SDI+は、非常にコンパクトな汎用自動導入モータードライブです。自動導入の制御コマンドは、LX200
互換なので、全ての星図ソフトで使えます。
MTS-3SDI+もFS2と同じように天体データを持っているので、別売りのLCDユニットを付けると、これ単体でも
自動導入ができます。
面白いところは、MTS-3SDI+に付いている1-10のディップスイッチの設定で、1-8のスイッチは、バック
ラッシュ補正の設定で、1-8のどのスイッチをONにするかでバックラッシュ補正の設定ができます。
詳しくは、マニュアルの19ページの一番下を参照してください。
問題点は、コンパクトになりすぎたためにオートガイド端子やシリアル通信端子を繋ぐ工夫が、必要なことと
MTS-3SDI+は、モーターの電流容量が、トータル1Aで、1Aを超えるとリミッターが、かかるので、使えるモータが、
コイル抵抗値が、4.5Ω以上でないと使えないなどがあります。
DynoStar X3は、MTS-3SDI+の大電流バージョンという位置づけのモータードライブで、モーターの電流容量が、
1.6Aバージョンと3.2Aバージョンがあります。
MTS-3SDI+、DynoStar X3共にモーターの制御を細かく設定できるので、使うステッピングモーターの特性に
合わせてモータードライブを設定できますが、マニュアルが、非常に読み辛く、難解なためにかなりの知識が
ないと細かく設定できないのが、難点ですが、自動車と同じように自分でエンジンのチューニングができると
かなりの性能を引き出せます。
FS2、MTS-3SDI+、DynoStar X3 共通に言えることは、使うモーターと赤道儀に合わせてモータードライブの
設定を変更するだけで、どのような機種でも使えるので、持っていて損のないモータードライブです。
ことにFS2はお勧めです。