私の使っているQSIのPENTAX用カメラレンズシステムを紹介します。
QSIは、EOSとNikon用のカメラマウントを出していますが、接続が、Tリングで、口径が
小さくカメラレンズの接点や爪に干渉してカメラレンズを付けることができないので
三ツ星で売られているPENTAX用メスマウントが、使えるようにマウントプレートとメス
マウント用の接続リングを作ってもらいました。
QSIのカメラを35mm用のカメラレンズで使うためには、使うカメラレンズに合わせてバック
フォーカスを合わす必要がありますが、QSIは、カメラの寸法やバックフォーカスの情報を
公開してくれているので、これらの情報を元にPENTAXのレンズのバックフォーカスに合う
ように各部品の長さを決めました。
ただ、QSIの公開しているデータは、長さの単位が、インチなのでミリ換算すると結構
中途半端な数字になるのが結構面倒でした。
QSIのカメラとカメラマウントを繋ぐマウントプレートは、カメラレンズの接点や爪と干渉
しないようにM49.8 P0.75のメスネジにしてあります。
左が、M49.8 P0.75プレートで、右が、QSI純正Tリングプレートです。
マウントプレートを付けると、こんな感じです。
PENTAXのメスマウントは、光路長が8.8mmで、接続が、M60 P0.75だったので、M49.8 P0.75の
マウントプレートと繋ぐM60 P0.75-M49.8 P0.75 光路長1.1mmの変換リングを作ってもらいました。
M49.8 P0.75プレートをカメラに付けたところです。
この状態で、トータルのバックフォーカスが、PENTAXの35mmレンズのバックフォーカス45.5mm
よりも若干短くなるようにしてあるので、実際にカメラレンズを付けてピントを合わせると
ピント位置は、無限の位置よりも前になります。この方が、ピント位置に余裕があり、ピントを
合わせ易いのです。
PENTAX-A☆ 200mmED F2.8をつけるとこんな感じです。
スポンサーサイト
梅雨が明けて天気が良いので、自宅の前で自動導入モータードライブの動作テストで撮影した
白鳥座のγ星周辺のHa画像です。
自動導入モータードライブの動作テスト撮影したものなので、露出10分2枚をコンポジットした
だけの画像です。満月近くというのと、住宅地で光害もあるのですが、ナローバンドなので、
PENTAX-A☆ 200mmED F2.8だと良く写ります。
露出時間:Ha 2×10分
冷却温度:-10℃
フィルター:Baader Planetarium Ha 7nmフィルター
レンズ:PENTAX-A☆ 200mmED F2.8 開放
カメラ:QSI583 WS
ガイドカメラ:SSAG + ミニBORG60
赤道儀 :GP赤道儀+自作自動導入モータードライブ(試作機)
さて、自動導入モータードライブの動作は、自動導入で、若干の導入誤差があるのを発見。
室内でのステラガイド+GPエンコーダーを使ったシュミレーションでは、それほど導入誤差は
大きくなかったけれども、実際の星を使っての自動導入テストでは、導入誤差が、結構大きく
出てので、この辺りの計算の見直しとプログラムの修正が、必要となりました。
ま、一発で、上手く行くとは思っては、いないのでゆっくり見直します。
ガイドについては、オートガイド動作は、問題ないのですが、GP赤道儀に使っているモーターが
バックラッシュが大きいので、バックラッシュ補正機能を付ける必要があるかもしれません。
同じモーターで、MTS-3SDI+ + Sky90 + QSI540WSGのオフアキシスでは、それほど気になる
ことはなかったのですがね・・・。
ま、もう少しテストしてみて、どうするか考えます。
全体としては、物になってきているので、あともう少しというところです。