M106の画像を画像処理し直し

今年に入って、新月期に天気が悪く、撮影できないので、過去に撮影した画像を
画像処理し直して、遊んでいます。

この時期は、系外銀河ということで、M106の画像を画像処理し直しました。
カメラは、QSI540とSXV-H9で、撮影した望遠鏡は、FSQ-106Nです。このFSQ-106Nは、
旧タイプのフローライト鏡筒です。

QSI540で撮影したM106です。画角が広いので、M106周辺の系外銀河が、沢山
写っています。画面左のNGC4217は、大口径のドブソニアンでもよく見ます。

イメージ 1

M106
撮影日:2009年3月21日
撮影地:奈良県吉野
露出時間:L 9×10分 RGB 5×3分
冷却温度:-30℃
フィルター:Baader Planetarium LRGBフィルター
望遠鏡:FSQ-106N
カメラ:QSI540 WSG
ガイドカメラ:SSAG
赤道儀 :EM-200Temmm2

こちらはSXV-H9で撮影したM106です。この周辺は、恒星が少なく深宇宙を見る
ことができるところなので、背景に遥か遠方の系外銀河が、沢山写っています。

イメージ 2

M106
撮影日:2013年1月13日
撮影地:岡山県大芦高原
露出時間:L 10分X5 R 5分X3 GB 5分X2 Ha 10分X2
フィルター:Astronomik LRGB Type2Cフィルター + Ha13nm
望遠鏡:FSQ-106N
カメラ:SXV-H9 + Atik EFW
ガイドカメラ:OAG9+SSAG
赤道儀 :EM-200Temma2


どちらも同じ望遠鏡で撮影していますが、CCDやフィルターの感度特性の違いも
ありますし、撮影した時期も場所も違い、SXV-H9で撮影した画像は、Haもブレンド
しているので、バックがかなり違いますよね。
ただ、このFSQ-106Nは、フローライト鏡筒だけあって、解像度は抜群ですね。
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[ 2014/02/12 01:15 ] 天体写真 | TB(0) | CM(4)

赤道儀のベルトドライブについて

日本では、赤道儀の赤経、赤緯のウォームギアと駆動モーターとの接続は、平ギアを
使うことが、一般的ですが、アメリカのASTRO-PHYSICSのMach1GTOや1100GTO、1600GTO、
Software BisqueのParamount MEやParamount ME II、イタリアの10 MICRONのGM1000や
GM2000など海外の中、大型の赤道儀では、ウォームギアと駆動モーターとのバック
ラッシュを無くすためにベルトドライブを使うことが、一般的です。
写真は、10 MICRONのGM2000の赤経側のモーターです。
イメージ 1


日本の天文屋の間では、ベルトドライブでは、ベルトが、伸びるのではとか、すぐに
劣化するのではと考えられているようですが、ここで、使われているベルトは、工業用の
ベルトで、工作機械や、自動車などに使われている物と同じで、1分間に数千回転する
ような環境や、高温の環境で使用されるものと同じなので、日本の天文屋の間で思い
込まれているようなことは、一切ありません。

ベルトドライブのメリットは、バックラッシュが、無くなるところにあります。
平ギアの組み合わせでも調整すればバックラッシュが、無くなると思われていますが
機械屋さん達の常識では、平ギアの組み合わせでは、バックラッシュは、無くならない
というのが、常識です。赤道儀のギアの調整をされた経験のある方は、分かっていると
思いますが、平ギアの噛み合わせを調整しても、すぐに元に戻ってしまいます。
しかし、ベルトドライブでは、バックラッシュは、起きません。
赤道儀で、赤経、赤緯の駆動伝達で、バックラッシュが、無いというのは、大きな
メリットで、SkywatcherのAZ-EQ6GoToは、ベルトドライブですし、EQ6もベルトドライブ
に改造するキットなども出ています。
また、海外では、タカハシのJP赤道儀をベルトドライブにする写真のようなキットも
出ています。
イメージ 2

イメージ 3


GP、GPD赤道儀やEM-10、EM-11赤道儀クラスの赤道儀では、赤経、赤緯のウォームギアと
駆動モーターとの接続は、平ギアで、良いと思いますが、EM-200やJP赤道儀以上のクラスの
赤道儀では、赤経、赤緯のウォームギアと駆動モーターとの接続は、ベルトドライブに
した方が、長焦点での追尾精度が良くなるは、あきらかです。

また、駆動するモーターも日本では、トルクを得るためにユニポーラ型のステッピング
モーターと減速ギアを組み合わせて使うことが、一般的ですが、海外では、高トルクの
バイポーラ型のステッピングモーターで、減速ギアを使わずにベルトドライブで、直結
しているので、本当にバックラッスレスです。
日本のタカハシやVixenも中型以上の赤道儀では、ベルトドライブを採用するべきだと
思いますし、サードパーティのK-ASTECやNE企画でもJP赤道や中型以上の赤道儀では、
ベルトドライブができるものを選択できるようになるとありがたいと思いますね。

個人的には、この先、赤道儀を50万円以上かけて買い換えるのであればイタリアの
10 MICRONのGM2000やASTRO-PHYSICSの1100GTOあたりを選びますね。

[ 2014/02/09 17:40 ] 機材 | TB(0) | CM(19)

Windows XPは、終わりですね

昨年末に撮影に使っていたノートPCが、起動しなくなり、Windows XPのリカバリーを
行ってMicrosoft Updateで、必要なアップデートを行って、冷却CCDのドライバー
などをインストールして撮影環境を整えようとしたしたところStarlight XPressの
H9のドライバーは、インストールの途中で、フリーズして固まるは、QSIのカメラは、
ドライバーとMaxIm DL のプラグインは、インストールできてもMaxIm DLからQSIの
カメラを繋ごうとするとWindowsのデバイスマネージャーではQSIのカメラを正常に
認識しているのにイニシャライズエラーで、繋がらず。撮影に使う冷却CCDカメラ
全て使えない状態になってしまいました。

仕方がないので、OSを再度インストールし直して、Microsoft Updateを行う前に
Starlight XPressのカメラのドライバーをインストールすると問題なくインストール
できて、Microsoft Updateで、必要なアップデートを行った後でもStarlight XPressの
カメラは、使えるようになりました。
QSIのカメラは、ドライバーとMaxIm DL のプラグインを取っておいた2つ前のバー
ジョンに戻したところ正常にWindows XPから使えるようになりました。

QSIのカメラもStarlight XPressのカメラもWindows7のノートPCでは、全て使えて
いるので、差し当たって撮影には問題ないのですが、Windows XPは、2014年4月で、
サポートが終了するので、OSのアップデートを行うと更新プログラムのインストールの
順番などが、変わると、使えなくソフトが、出るようです。
Windows 2000のときもそうでしたが、Windows XPもOSの末期の症状が、出てきている
ので、トラブルなどで、使えなくことこ考えられるので、撮影用のノートPCもWindow7の
物を購入しました。
天文仲間の間でもWindows XPのPCで、不具合が、頻発するようになっているようなので、
重大なトラブルを起こす前に撮影用のPCは、新しいOSのPCにされることをお勧めしますね。
[ 2014/02/03 02:37 ] 機材 | TB(0) | CM(2)