春の系外銀河

この時期は、系外銀河が、沢山見えるので面白いのですが、今月も新月は、
天気が、悪くて撮影できないので、過去にQSI540とQSI583で、撮影した
系外銀河の画像を画像処理し直して、遊んでいます。
2009年頃の画像は、QSIの冷却CCDを使い始めころの画像で、RGBの露出
時間と枚数を探っていたので、色の表現が、いまいちです。

系外銀河は、小さいので、FSQ-106N+QSI540、QSI583だとあまり大きく
写りませんが、これくらいの画角ですと、周りの小さな銀河も写って
くるので、系外銀河好きには、面白いですね。

M65-66とNGC3628

M66の近くに写っている緑の物体は、G画像の撮影中に飛び込んだ小さい
流星です。この大きさなので、肉眼では、見えない流星です。
あと、M66のすぐ下には、小さな小惑星が、移動して行くようすが、写っています。
撮影したのは、後醍醐天皇陵のある如意輪寺の近くで、吉野千本桜で
有名なところです。

イメージ 1

撮影日:2009年2月21日
撮影地:奈良県吉野
露出時間:L 6×10分 RGB 5×3分
冷却温度:-30℃
フィルター:Baader Planetarium LRGBフィルター
望遠鏡:FSQ-106N
カメラ:QSI540 WSG
ガイドカメラ:SSAG
赤道儀 :EM-200Temmm2


M64

このM64と後のM106も撮影したのは、後醍醐天皇陵のある如意輪寺の近くです。
M64は、周りにも目立った系外銀河もないので、寂しいですね。

イメージ 2

撮影日:2009年3月21日
撮影地:奈良県吉野
露出時間:L 9×10分 RGB 5×3分
冷却温度:-30℃
フィルター:Baader Planetarium LRGBフィルター
望遠鏡:FSQ-106N
カメラ:QSI540 WSG
ガイドカメラ:SSAG
赤道儀 :EM-200Temmm2


M106

この周辺は、M64と違い周りに小さな系外銀河が、いくつも写っています。
中でもM106の左に写っているNGC4217は、エッジオン銀河ですが、結構大きく
大口径のドブソニアンでもよく見ます。

イメージ 3

撮影日:2009年3月21日
撮影地:奈良県吉野
露出時間:L 9×10分 RGB 5×3分
冷却温度:-30℃
フィルター:Baader Planetarium LRGBフィルター
望遠鏡:FSQ-106N
カメラ:QSI540 WSG
ガイドカメラ:SSAG
赤道儀 :EM-200Temmm2


マルカリアンの鎖

唯一、QSI583で撮影した系外銀河です。まだ、このときはQSI583を使いはじめた
ときなので、画像が、いまいちです。

これを撮影したときは、大阪府の中学校の理科の先生も研修で一緒に来られて
いて撮影している横で、会長のドブソニアン望遠鏡で、マルカリアンの鎖を
肉眼で見ながら撮影した画像で、説明をするということをやったのですが、
これが好評で、理科の先生のよい研修になりました。

イメージ 4

撮影日:2010年1月16日
撮影地:岡山県八塔寺
露出時間:L 5×10分 RGB 5×5分
冷却温度:-30℃
フィルター:Baader Planetarium LRGBフィルター
望遠鏡:FSQ-106N
カメラ:QSI583 WSG
ガイドカメラ:SSAG
赤道儀 :EM-200Temmm2


M81-82

年末の3連休で、大芦高原で連泊したときに撮影したM81-82です。
この周辺は、分子雲が、あるので、少し強調するだけで、分子雲が、出て
くるので、これくらいの画角になると画像処理がちょっと面倒です。
M81-82周辺の分子雲は、下記のサイトで。
http://www.skiesbyafrica.com/Galaxies/M81-82.html

前日は、大芦高原温泉「雲海」のロッジを借りて、相生で、買い込んだ牡蠣を
持ち込んで、牡蠣パーティをやって、昼間は温泉に入ってくつろいでました。

イメージ 5

撮影日:2011年12月25日
撮影地:岡山県大芦高原
露出時間:L 8×10分 RGB 5×5分
冷却温度:-20℃
フィルター:Baader Planetarium LRGBフィルター
望遠鏡:FSQ-106N
カメラ:QSI540 WSG
ガイドカメラ:SSAG
赤道儀 :EM-200Temmm2


M51

小さいですが、腕の構造と拡散する星間物質もよく写っています。

イメージ 6

撮影日:2013年5月5日
撮影地:奈良県高野辻ヘリポート
露出時間:L 10×10分 RGB 4×5分
冷却温度:-10℃
フィルター:Baader Planetarium LRGBフィルター
望遠鏡:FSQ-106N
カメラ:QSI540 WSG
ガイドカメラ:SSAG
赤道儀 :EM-200Temmm2


こうやって同じ望遠鏡とカメラ撮影した系外銀河の画像を並べるとQSI540に
使われているCCDのKAI-4022は、1ピクセルが、7.4ミクロンですが、かなり
解像度が、良いことが、分かりますね。

あと、どの画像もピクセル等倍で見ると、17等級の遥か遠方の系外銀河が、
写っていて、宇宙の泡構造を見ることが、できます。
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[ 2014/03/02 05:32 ] 天体写真 | TB(0) | CM(2)