久しぶりの遠征

近畿では、年明け以降、週末は、天気が悪く撮影に行かなかったのですが、
5月3日にようやく撮影に行くことができました。
出かける前は、夜の天気を考えると兵庫県の峰山高原にしようかと皆さんと
相談していたのですが、この時期は、南の低空が、撮影できるところの方が
よいということで、高野辻観測所に行くことになりました。
高野辻観測所は、いつも撮影をしている高野辻ヘリポートの近くで、標高が
高野辻ヘリポートようりも200m高い標高1275mの所にある星仲間の方が、作ら
れた個人の観測所で、ときどき使わせてもらっています。

この日のメンバーは、京都のMさん、神戸のSさんとNさん、大阪からMさんと
私と観測所の持ち主のYさんの6人でした。
天気は、時より雲が流れましたが、一晩快晴で、夏の天の川が、低空まで
よく見えました。ただし、気温は、さすが標高1275mだけあって夜中には
-1℃にまでさがりましたね。
京都のMさんと神戸のSさんは、初めてこの場所に来られたのですが、初めて
南の低空まで天の川を肉眼で見ることができて喜ばれていました。

また、この日は、神戸のNさんが、新兵器で、GSの30cmRCカーボン鏡筒と
EQ8赤道義を持って来られて、見せてもらいました。
大きさは、最近では、遠征でも30cmのニュートンを見かけますし、Nさんも
最近まで30cmF4ニュートンを使われていたので、それほど大きなシステム
ではありませんでした。EQ8赤道義との組み合わせでは、収まりが、よいと
思いました。EQ8赤道義は、写真で、見ていると”カッコイイ”のですが、
近くで見ると、作りは、??なところがハード、ソフトともにあるようで
日本人からするとちょっと不満が、のこる赤道義ですね。
ことに三脚は、純正品よりも他の三脚かピラーを使った方が、よさそうです。

さて撮影ですが、南の低空は、この時期しか撮影できないので、本当は、
出目金星雲を撮影したかったのですが、機材を設置した位置が、悪く撮影
途中に木に隠れてしまうので、やむなく撮影対象をM20にしました。

イメージ 1

M20
撮影日:20134年5月4日
撮影地:奈良県高野辻観測所
露出時間:L 10×10分 RGB 6×5分
望遠鏡:FSQ-106N
カメラ:QSI540 WSG
冷却温度:-20℃
フィルター:Baader Planetarium LRGBフィルター
ガイドカメラ:SSAG
赤道儀 :EM-200Temmm2

M20は、青の領域が、あるので、撮影対象にしたのですが、画像処理をして
みると、画像処理のやり方が、悪いのか意外に青が、出ません。
もう少し青を引き出す画像処理のやり方を考えなければなりませんね。

今回の遠征では、広角撮影でIDAS/SEO HEUIB-II-FFフィルターをはじめて
使ってみました。HEUIB-II-FFフィルターは、カラーバランスが、元の
改造前に近い状態に戻って、かつ、赤の散光星雲の処理が、楽になると
言われているように確かに基本的な画像処理は、HEUIB-II-FFフィルターを
使わないときよりも楽になりましたが、露出時間や画像処理の方法を考え
ないとだめですね。

イメージ 2

白鳥座
露出時間:16X3分 ISO 800
カメラ:EOS KissX2 SEO-SP3
フィルター:IDAS/SEO HEUIB-II-FFフィルター
レンズ:SIGMA 24mmF1.8 EX DG F3.5に絞る
赤道儀:Vixen PLARIE


さて、帰りは、五条市内のガストで、ドリンクバー付の朝食セットを食べて
午前11時近くまで、反省会をして帰ってきました。
5月の連休の唯一の撮影日でしたが、一晩快晴で、初めて行かれた方達にも
喜んでもらえたようで、良かったと思います。
次回は、5月31日になりますが、晴れますように。
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[ 2014/05/06 14:22 ] 天体写真 | TB(0) | CM(4)

PHD Guidingのバグについて

私は、PHD Guidingを使っていないのですが、5月3日に遠征したときにPHD Guidingで
ガイドをされている方達が、正常にガイドできないと言われていて、それを現地で確認
したので、調べたところ2012年11月付けで、Ver1.13.1 - 1.13.7には、ガイドカメラの
ガイド端子の制御にバグがあり、該当バージョンのユーザーは、アップデートするように
出ています。
http://www.stark-labs.com/phdguiding.html

もし、該当のバージョンをお使いでしたらアップデートしないと正常にオートガイド
できないので、すぐにアップデートするようにしてください。

追記
PHD Guidingは、PHD2というソフトに進化しているので、こちらを使われることを
お勧めします。
http://openphdguiding.org/

[ 2014/05/06 00:23 ] 機材 | TB(0) | CM(2)