Bluetoothでの通信テスト

最近は、天文の機器もタブレットやスマホの天文アプリから自動導入を行う場合もあるので、
実験用にBluetooth-シリアル通信変換ボードを作ってみました。

今回のテストボードでは、SparkFunのBluetooth Mate GoldというBluetoothモジュールを使いました。
SparkFun:https://www.sparkfun.com/products/12580
千石電商:http://www.sengoku.co.jp/mod/sgk_cart/detail.php?code=EEHD-4F36
ストロベリー・リナックス:http://strawberry-linux.com/catalog/items?code=18032
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Bluetooth Mate Goldの通信は、TTLなので、シリアル通信で使う場合は、シリアル通信ICを介してやる
必要が、あります。Bluetooth-シリアル通信変換の回路は、至って簡単で、以下のような回路に
なります。
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で、作った実験ボードが、下です。マイコンのシリアル通信用に作ったボードにBluetoothモジュールを
追加したので、不恰好ですが、Bluetoothの通信実験には、これで十分です。
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使い方は、赤道儀やモータードライブとシリアル通信ケーブルで、Bluetoothモジュールを繋いで、
Bluetoothモジュールに電源を繋ぐだけです。PCなどとの接続は、一般的なBluetooth機器と同じです。
天文ソフトとの接続は、Windows PCの場合は、以下のようにBluetooth Serial Portが、できるので
このCOMポートに接続します。
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このBluetooth-シリアル通信変換で、MTS-3SDI+と自作の汎用自動導入モータードライブで、
PCは、ASCOM経由で、Ciel Ver3.8、タブレットは、Nexus7で、SkySafari Plusとテストを行い
ましたが、どりらも無線接続で、自動導入を行うことが、できました。
タカハシのTemmaについては、シリアル通信の接続方法が、特殊なので、今回はテストして
いませんが、近いうちにてすとしてみたいと考えています。

今回Bluetoothの通信実験に使ったSparkFunのBluetooth Mate Goldは、元々、マイコンのBluetooth
通信用に購入したものなので、設定の切り替えで、マスターとスレーブを切り替えられるなど
高機能なので、高価ですが、赤道儀をBluetoothで、PCとリンクするだけならばスレーブ機能だけの
Bluetoothモージュールが、あるので、そちらを使うと、安くBluetooth-シリアル通信変換を作る
ことが、できますし、Bluetooth-シリアル通信変換としては、既存のものをBluetoothで、通信を行う
という形で、よいと思います。電源は、DC12Vを供給して使うものでよいので、これをベースに戸外でも
使えるように小さくして、ケースに収めたいと考えています。
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[ 2014/08/24 06:02 ] 電子工作 | TB(0) | CM(0)

EM-10のウォームの調整

これから私が、行ったEM-10の赤経側のウォームギアの調整を書きますが、タカハシの赤道儀のウォームの
調整は、JP赤道儀、EMシリーズ共に非常にギミックで、難しいです。ウォームが、硬いなどで、安易に
ウォームギア周りのネジをゆるめたりすると、改めて調整し直さないと元に戻せなくなるので、調整が
できる人以外は、触らないでください。

ウォームの調整をするためには、EM-10やEM-200は、モーターが、内臓されているので、まず、このモーターを
取り外します。
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赤経、赤緯共にパネル側の写真のネジを外すとウォーム軸が、出てきます。このウォーム軸の固定している
カニ目のネジで、ウォームの回転の硬さを調整しています。
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また、ウォーム軸のウォームホイールへの当たりを調整しているのが、写真の2本のネジです。
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ウォームの調整のためにはウォーム軸を固定しているカニ目のネジを回さなければないませんが、このカニ目の
ネジを回す工具は、無いので、私は、ウォームギアの調整のために写真のような工具を特別に作ってもらいました。
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EM-10やEM-200は、ウォームの調整のためにウォーム軸にハンドルでも付けられたらよいのですが、ハンドルを
付けることができないので、モーターを取り外すと、ウォーム軸側のギアが、見えるので、手を入れて、ギアを
回して、硬さや当たりを指先の感覚で、確かめながら調整します。
ただ、この調整が非常に大変で、ウォーム軸のウォームホイールへの当たりを調整しながらウォームの回転の
硬さを調整しなければならないので、経験が無いと至難の技です。私は、EM-200をTemma2に改造する前に
EM-200のウォームを苦労して調整をした経験が、あるので、調整の勘どころを知っているので、できますが、
経験が、あっても大変です。

GP赤道儀のウォームギアの調整もしたことがありますが、こちらは、一般的な工具さえあればできますし
タカハシの赤道儀のようにギミックでは、ないので、結構簡単にできるのが良いところです。
タカハシの赤道儀もビクセンの赤道儀のようにとは、行かないにしても、もう少し調整しやすい構造にして
ほしいところです。

7月の遠征で、赤経側のガイドが、非常に悪かったので、ウォームギアの調整を行いましたが、肝心のテストが
このお盆休み中は、天気が悪くできなかったので、EM-10は、ガイドテストを行って、動作確認ができるまで
当分の間、遠征には持って行けません。使い勝手のよい赤道儀だけに痛いです。
[ 2014/08/17 06:16 ] 機材 | TB(0) | CM(2)

夏休みの工作

お盆休みですが、今年は、天気が、悪いですね。月齢も悪いので、2個新しいEL用インバータの製作依頼が、
天文仲間の方からあったので、このお盆休みに作っています。
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本当は、天気が、良ければ、前回の遠征で、調子が、悪かったEM-10の赤経側のウォームの調整をしたので、
そのテストしたいところなのですが、このお天気では、お盆休み中には無理そうです。
追尾テストを行わないと遠征には、持って行けないので、早くテストをしたいですね。
[ 2014/08/15 04:03 ] 電子工作 | TB(0) | CM(0)