先週、6日の夜は、夜天気が、良かったので、自宅ベランダからFSQ-85EDのテストを兼ねて
ファーストライトの撮影をしたのですが、トラブル続出で、大変でした。
トラブルその1
自宅からは、Haでしか撮影できないので、カメラは、QSI583を使ったのですが、撮影用に
使っているThinkPadX201で、なぜかQSI583を認識しない。USBのケーブルが、悪いのかと
交換するも同じ、で、QSI540を繋ぐと問題なく繋がるので、どうもドライバーの問題。
前に使ったときは、何も問題なかったのに今回QSI583を認識しない。この間にWindows
Updateが、あったので、どうもこのWindows Updateで、更新された中の何かの問題で
QSI540は、認識してもQSI583が、認識しない問題が、起きたように思われますね。
しかし、QSIのドライバーをアンインストールして、古いバージョンのドライバーに変更
すると正常にQSI583を認識するようになりました。
トラブルその2
EM-10が、動作しない。自宅ベランダで赤道儀を使う場合、北極星が見えないので、ドリ
フト法で、極軸を合わせるのですが、モーターが動いていない様子。
前回、冬にEM-10を使ったときに寒さで、赤経のウォームが硬くなって、高速動作ができなく
なったので、赤経のウォームの調整し直して、前よりも軽くしたのになぜか動かない。
で、自作した自動導入モータードライブを繋ぐと、問題なく動いたので、とりあえず、これで
ドリフト法で、極軸を合わせて、再度EM-10用のMTS-3に繋ぐと動かないので、どうもMTS-3の
問題のよう。で、GP用のMTS-3の設定をEM-10用に書き換えて、繋ぐと、問題なく動いたので
とりあえずこれで、テストと撮影を始めることに。
EM-10で使っているMTS-3が、動作していなかったのですが、原因は、ウォームの調整と同時に
自動導入時の最高速度を変えたのですが、このとき、設定ファイル名が、少し長かったようで、
MTS-3の設定を書き換えるソフトから正常にROMデータが書き込めていなかったようで、設定
ファイル名を短くして、書き直したところ正常に動作するようになりました。
で、トラブルが、全て解決したときには、午前2時を過ぎてました。この時期、夏至の直前なので
午前3時半になると薄明になるので、時間的にピント位置の変化の測定などは、できないので
まずは、FSQ-85EDのファーストライトということで、この時期としては、自宅から南の空が
比較的良かったので、M17をHaで撮影しました。
M17
撮影日:2015年6月7日
撮影地:自宅ベランダ
露出時間:Ha 10分×7
望遠鏡:FSQ-85ED F3.8
カメラ:QSI583 WSG
冷却温度:-15℃
フィルター:Baader Planetarium Haフィルター 7nm
ガイドカメラ:SSAG
赤道儀 :EM-10赤道儀+MTS-3SDI+
この日は、まだ近くに大きな月が、あったのと、南の空が、比較的良かったとは言っても
透明度はイマイチなのと大阪市内の光害もあるのですが、さすがにF3.8は、明るくトータル
70分の露出でも周辺の淡い所まで写っています。
しかし、自宅からこの高度の夏の対象は、大阪市内の光害の影響が、大きいので、画面の
下側は、Haでも光害の影響で、カブリぎみです。
FSQ-85EDの感想は、まず、Sky90より軽い、ことに対物レンズが、Sky90より軽いので、QSIの
カメラを付けるとかなり前にオフセットしないと赤緯がわのバランスが、取れません。
F3.8で、焦点距離327mmは、撮影対象が、小さくなってしまうのと、ドリフト法で、極軸を
合わせる場合、ちょっと焦点距離が、短いので、直焦点での撮影では、極軸の精度が、ちょっと
良くないようです。
あと、0.73倍のレデューサーを付けるとF3.8になるのは、明るいですね。これならば空の暗い
所で、明るい散光星雲なら一晩の撮影でもナローバンドの撮影で、SAO合成できそうです。
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