遠征先での心掛けについて

少し前、FaceBookの天文関係グループで、関東方面の某観測場所で、起きた
トラブルについて、遠征先での天文ファンのマナーについての注意喚起の書き
込みがありました。それを読んで、私達が、よく行く遠征先でも気になることが
あるので、これを書きました。

私達が、よく行く奈良県の場所でもここ最近、新しく来られる方が増えて、混み合う
ようになりました。ここも南に開けた撮影、観望に適した場所は、林道に繋がる細い
道沿いで、それほど広い場所ではありません。
また、この道は、その先の工事や林業の車が、通る道でもあります。

昔からここを利用してきた人達は、皆さん、少しでも多くの人が、使えるように、
奥に詰めて機材を出すようにして、また、安全に車が、出入りできるように配慮して
車を駐車するようにしていましたが、最近来られるようになった方の中には、早くに
来られて場所取りをされて、奥や近くの撮影ポイントの入り口に入れない形で、機材を
出したり駐車されている方が、おられたりします。そうなると後から来ても奥が、空いて
いるのに奥に入れず、最悪の場合、帰らざる終えないことにもなったりします。
良い場所で、撮影、観望がしたい気持ちは、よく分かりますが、後から来られる方や
やむをえない事情などで、早くに帰らなければならなくなった方のことも考慮して
機材を出したり駐車するようにお願いしたいです。

この他にも撮影や観望を行う場所が、レストランや温泉などの施設の駐車場などでしたら
なるべくその施設を利用するようにしたほうが、よいと思います。
天文ファンは、夜、営業の終わった時間に来て、営業の始まる前に帰ってしまうので、
それでは施設の人に悪いイメージをあたえることになると思います。
私達のグループでは、このような場所を利用するときは、夕食を取るとか、朝、帰りに
モーニングを食べるとか、なるべくそれらの施設を利用するようにしています。

天体の撮影や観望に適した場所は、少なく、また、狭い場所も多いです。そような場所で、
トラブルを起こしたりして、その場所が、立ち入り禁止や利用禁止になっては悲しいことです。
遠征先では、皆さん、譲り合って、気持ちよく、楽しく利用しましょう。

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[ 2015/09/23 03:56 ] その他 | TB(0) | CM(4)

星をもとめてに行ってきました。

会場には、午後4時ごろに着きました。着いた直後に協栄産業のジャンク市が、
始まり、集まっていた”兵”が、”突撃!!!”とばかりに商品を物色されて
いました。毎年の光景ですが、いつ見てもすごいです。
協栄産業のジャンク市は、結構良い物が、あるので、皆さん、殺到するのも
分かりますね。

今年も星見屋さん来れていて、特価品を出されていましたし、協栄産業には
K-ASTECの川野さん来られていて、試作品のハーモニックドライブの赤道儀や
いくつかの試作品も見せてもらいました。
イメージ 1

会場で、面白かったのは、夜に行われたアストロアーツのステラショットの
デモでした。
ステラショットは、今年6月に発売された天体撮影用の統合制御ソフトで、
カメラと赤道儀を同期させてPCから撮影制御するソフトです。

ステラショットの面白いところは、撮影する天体を導入後、一度撮影して、
撮影対象が、写野の中心に無い場合、撮影した画像を解析して、自動で、
ズレを検出して、撮影対象を写野の中心の移動させる機能で、この機能を
使えば撮影対象の導入や構図決めが、素早くできて、撮影開始が早くなります。
また、撮影対象と露出時間、撮影枚数を複数登録しておけば、自動で、撮影する
機能やモザイク撮影の機能もあり天体撮影でやりたい機能が、詰まったソフト
でした。同じことは、MaxIm DLでもできますが、ソフトが、英語なので、
日本語で、できるちうのは、よいと思いました。
ステラショットでの赤道儀の制御は、国内各社の物に対応していますが、
一部のメーカーで、ファームのアップグレードでコマンドが、変更になった
機種があり、使えない赤道儀があるようですが、近日中に対応させるとの
ことでした。

ステラショットのデモを見て、便利なソフトと思いましたが、唯一にして最大の
問題点は、対応しているカメラが、今のところCANONのEOSシリーズのみという
とこでした。今後、NIKONや各社の一眼デジカメや冷却CCDにも対応されるとの
ことでしたが、使えるカメラが、EOSシリーズのみというのは、残念でした。

このようなソフトを出すのであれば、発売が、遅くなっても一眼デジカメは、
CANONとNIKON、冷却CCDは、FLIとQSIくらいは、対応して出して欲しかったですね。
そうでないと、ユーザーを獲得できないと思います。
日本のメーカは、どうして、”戦力の逐次投入”という戦略的にも戦術的にやっては
いけないことをするのでしょうかね?

さて、日が暮れて、観望ですが、今年の星をもとめては、シルバーウィークと
月齢が、多少良かったせいか遠征に出られた人も多かったようで、観望会場に
集まった望遠鏡は、少なかったように思われました。また、自作の望遠鏡も今年は、
少なかったです。
それでも大型のドブソニアン望遠鏡や自作の大型屈折望遠鏡には、多くの人が、
覗きに来られていました。
そんな中、今年は、観望会場で、機材を出して撮影をする人が、多かったです。
イメージ 2

イメージ 3

観望会場で、面白かったのは、自作のプラネタリウムを見せておられる方が、
おられて、お子さんたちが、喜ばれていました。
イメージ 4

お天気は、日没から、夜半近くまでは、雲は、多いものの観望は、できましたが、
夜半を過ぎると完全な曇りになり、残念なことに終了となってしまいました。
会場で、集まった私達も午前3時ごろに撤収して帰宅しました。

今年も会場で、何年かぶりにお会いする方や遠征さきでしかお会いできない方達、
年に一度会場でしかお会いできない方達といろいろお話できて、いろいろ情報交換
できて、楽しい夜でした。

星をもとめてのスタッフの皆さん、楽しいイベントをありがとうございました。
そして、お疲れ様でした。

おまけ
会場で、撮影したカシオペア座
イメージ 5

撮影日:2015年9月20日
撮影地 星をもとめて観望会場
露出時間 10秒 固定撮影
カメラ CANON PowerShot S120
[ 2015/09/21 16:27 ] その他 | TB(0) | CM(4)

星をもとめてに行きます。

今年も星をもとめてに行きます。今年は、お天気が、微妙ですが、沢山の望遠鏡が、
集まりそうなので、それらを見せてもらうのが、楽しみです。
おそらく午後4時ごろには、会場にいると思います。

[ 2015/09/20 04:56 ] その他 | TB(0) | CM(2)

馬頭星雲

新月ですが、12日は、天気が悪い予報だったので、11日の夜は、天気が、良かったので、
自宅ベランダで久ぶりに撮影をしました。
この時期になると午前1時を過ぎるとオリオン座が、上ってくるので、馬頭星雲を撮影しました。
イメージ 1

馬頭星雲
撮影日:2015年9月12日
撮影地:自宅ベランダ
露出時間:Ha 17×10分
望遠鏡:FSQ-85ED F3.8
カメラ:QSI583 WSG
冷却温度:-15℃
フィルター:Baader Planetarium Haフィルター 7nm
ガイドカメラ:SSAG
赤道儀 :GP赤道儀+MTS-3SDI+

11日の夜は、台風が、通過した後で、夜中の透明度は、良かったのですが、鏡筒が、明るいのですが
画像処理をしてみると、思ったほどS/N比が、よくありません。
空の状況が、違うので、単純に比較は、できませんが、以前に同じ対象を同じ時期にSky90 F4.5で、
撮影した画像の方が、総露出時間は、120分ですが、良く写っています。
光害地では、バックグラウンドの明るさのレベルが、高くなるので、鏡筒のF値が、小さくなると
その影響が、大きくなり、考えているよりもS/N比が、よくならないようです。光害地での撮影では、
HaでもSky90 F4.5くらいの方が、良いように思われますね。

FSQ-85ED F3.8は、良い鏡筒ですが、F値が、小さく、撮影面積が大きくなるので、その分、光害の
影響を受けやすいので、自宅ベランダからの撮影出た影響は、空の暗い遠征先の撮影地でも起きると
考えられます。つまり、空の暗い所でも少しでも光害の影響が、あればそれが、出てしまうという
ことです。
鏡筒が、明るいというのは、良いことですが、FSQ-85ED F3.8で、撮影できるところが、日本では
無いかもしれないしれませんね。
[ 2015/09/13 05:33 ] 天体写真 | TB(0) | CM(4)