三連休は、日曜の夜まで天気が悪く、日曜も天気が読めず、夕方まで遠征に
出るか相談していましたが、夜の天気も読めないということで、遠征は、
中止しました。
この連休中の遠征は、無くなりましたが、日曜は、夜半を過ぎたころから
自宅でも快晴になったので、午前1時を過ぎてから先日オーバーホールした
GP赤道儀のテストを自宅ベランダで、行いました。
一番知りたいことは、寒くなったときに赤道儀が、冷えても高速で、自動導入
できるかなのですが、この時期では、夜中でもそれほど寒くならないので、
これは、もっと寒くなってから調べることにして、まずは、ガイドが、正確に
できるか確かめるためにIC2177カモメ星雲を撮影してみました。
10月も中旬になると午前1時を過ぎるとシリウスが、高くなるので、夜明け
までならHaで、撮影できるので、ちょっと早いですが、撮影してみました。
急いで準備したので、構図が、少しずれていますが、写りは、夜中だったので、
南の低空でも空が、そこそこ良かったので、まずまずです。
IC2177 カモメ星雲
撮影日:2015年10月12日
撮影地:自宅ベランダ
露出時間:Ha 13×10分
望遠鏡:FSQ-85ED F3.8
カメラ:QSI583 WSG
冷却温度:-15℃
フィルター:Baader Planetarium Haフィルター 7nm
ガイドカメラ:SSAG
赤道儀 :GP赤道儀+MTS-3SDI+
ガイドは、PHD2で行いましたが、ガイドの結果は、グラフを観察すると赤経が、
±1.5ピクセル程度で、ハンチング気味でした。
元々、GP赤道儀に使っているモーターは、PM型のステッピングモーターで、1回転の
ステップ数が、48ステップで、荒いので、MTS-3SDI+で、マイクロステップ64分割で
動かしても基本ステップが、荒いので、ガイドのグラフは、荒いのですが、オーバー
ホール前よりも少し悪いので、もう少し調整して、再テストを行う必要が、ありそうです。
今回のテスト撮影では、QSIのカメラとFSQ-85EDのレデューサーを繋ぐリングを新しく
したので、そのテスト兼ねていましたが、若干バックフォーカスが、合っていなかった
ようで、周辺の星像が、悪いです。
こちらもバックフォーカスが、長いのか、短いのかを調べて、調整して再テストです。
ということで、GP赤道儀は、赤経側のウォームギアを再調整して再テスト。
QSIのカメラとレデューサーを繋ぐ新しいリングも再調整して再テストとなりました。
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ブログのネタに写真を撮ろうとしましたが、分解すると、それどころでは
ありませんでした。
さすがに23年使うとグリースが、劣化していて分解するのも一苦労で、
そこから古いグリースを落とすのもホームセンターで購入したパーツ
クリーナーをほぼ1本使いました。
赤道儀に使うグリースは、調べるとメーカーが、特別に調合した物らしい
ですが、GP赤道儀のオーバーホールでは、ホームセンターで売られている
機械用の二硫化モリブデングリースが、使えるとのことでしたので、二硫化
モリブデングリースを使いました。
古いグリースを落とした後に各パーツを乾かして、赤道儀内部に残っている
グリースも綺麗に掃除して、新しいグリースをつけて、組み立て直すのですが
組み立て直すのもGP赤道儀は、構造が、シンプルなので、一度分解して、コツを
つかむと簡単でした。
組み立て直した後は、赤経と赤緯のウォームギアの調整ですが、これも今までに
何度かやっていますし、GP赤道儀は、タカハシの赤道儀のように特別な工具や
ギミックな調整が、必要ないので、楽ですが、GP赤道儀のウォームギアの調整で、
大変だったのは、ウォームギアの押し付けの調整を行っているイモネジのネジの
ピッチが、荒いので、高速の自動導入のために軽くするとこでした。
このGP赤道儀のオーバーホールで、グリースアップしてウォームギアも高速の
自動導入に対応するために軽く調整したので、オーバーホール前よりもかなり
動きは、軽くなりました。
後は、自宅のベランダで、何回かテストして調整具合を見てから実戦に復帰です。