タカハシのサイトを見たらTemma2M赤道儀が、使用していた半導体が、絶版になったようで、
生産終了とのこと。
でも、ご心配なく年内には新しい半導体を使ったモデルが、出るとのこと。
http://www.takahashijapan.com/ct-news/news_151120_temma2m_pe.html
仕事でもマイコン関係の電子回路の設計やソフトの開発をやっていますが、半導体の絶版は
最近よくありますね。最初は、鉛フリーの対応で、古いタイプや、生産数の少ない物が、
一斉に無くなりましたが、最近でもアナログ系の半導体が、突然絶版になることがあるので、
その影響でしょうかね?
で、ちょっと気になることは、私もEM-200Temma2を使っていますが、これまで使用されて
いた半導体が、無くなってもこの先2、3年は、壊れても修理用の交換部品を確保していると
思われますが、その先は、壊れたら新しいTemma2M改造になるのでしょうかね。
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11月は、新月期の週末の天気が、悪くボウズでした。
個人的には、11月の中ごろまで仕事が、非常に忙しく体力的に遠征は、
難しかったので、助かりましたが・・・。
まぁ、この趣味は、自然相手なので、こちらの都合で、お天気をどうこう
できないので、こういう時は、おとなしくしているのが、一番なのでしょう。
写真は、10月に撮影したオリオン座です。
オリオン座
撮影日:2015年10月18日
撮影地:高野辻ヘリポート
露出時間 3分X20
レンズ:SIGMA 50mmF1.4 EX DG F3.5 に絞る
カメラ:EOS KissX6i SEO-SP4C + HEUIB-II FF ISO 800
赤道儀 :ポラリエ
撮影した感度が低いのと露出不足なのですが、HEUIB-IIを入れるとカラー
バランスが、ノーマルに近い状態に戻って、赤の出は、良いのですが、
青の波長が、切られるのか、青の出が、悪いように思います。
HEUIB-IIはレンズなどの光学系との相性もあるかもしれませんね。
オートガイドで、極軸が、正確に合っていて、ガイドが、正確に行われているか
どう判断すればよいかということを聞かれるので、ちょこっと書きます。
オートガイダーなど無い、眼視で、ガイドしていた時代から極軸の正確さを見る方法は、
同じで、恒星時駆動中に赤緯方向に移動が、あるかを見ていました。
眼視ガイドのときは、ガイド星が、ガイドアイピースの十字線を横方向を東西方向、
上下方向を南北方向に動くように合わせておいて、ガイド星が、横方向の東西方向に
のみ動いていれば極軸が、正確に合っていると判断していました。
つまり、極軸が、正確に合っていれば、星の動きは、円なので、東西方向に動いても
南北方向に動かないということです。
オートガイドでは、ガイド中の状況を赤経、赤緯のグラフで、見られるので、これを
見れば、簡単に判断できます。
下の画像は、10月11日の夜に自宅べランで、オーバーホール後のGP赤道儀のテストを
行ったときのガイドのグラフです。
自宅べランでは、ドリフト法でしか極軸を合わせられないので、極軸は、ドリフト法で
合わせています。
ここで、見るのは、赤緯方向の赤のグラフで、赤緯方向に移動が、ほとんど無いので
極軸が、合っていると判断できます。
もし、赤緯方向のグラフが、大きく揺れている場合は、極軸が、合っていないと判断
できます。
次にガイドですが、これは、オートガイドでは、ガイド鏡の焦点距離やシンチレー
ションの他に赤道儀やモーターなどの機械的な精度も関係するので、一概には、言え
ませんが、±0.5から1ピクセル以内に収まっていれば、ガイドは、良いと判断できると
思います。
上の画像の赤経方向のグラフは、かなり乱れていますが、これは、オーバーホール後の
赤経側の調整の悪さももありますが、GP赤道儀で使用しているステッピングモーターが、
PM型で、360°で、48ステップと荒いので、MTS-3SDI+が、マイクロステップ64分割でも
ステッピングモーターの基本ステップの荒さが、出ているためです。
私のGP赤道儀では、赤経側のウォームの調整を追い込んでも赤経方向のグラフは、
±1ピクセル程度で、揺れます。
ステッピングモーターをHB型で、360°200ステップの物に変えれば、もっと良くなると
思います。
オートガイドでもモータードライブのマイクロステップの分割数が、大きくても使用して
いるステッピングモーターの基本ステップの荒さは、変えられないので、その影響は、
出てしまいます。これは、基本ステップの荒いPM型のステッピングモーターを使っている
場合は、十分に考慮しなければならないところです。
10月17日に高野辻ヘリポートで撮影したIC410です。
星雲の内部構造を出すためには、Ha画像を追加するかRの半値幅を狭くしないと
いけないようです。
IC410
撮影日:2015年10月17日
撮影地:高野辻ヘリポート
露出時間:L 10×10分 RGB 5×10分
望遠鏡:FSQ-85ED F3.8
カメラ:QSI540 WSG
冷却温度:-15℃
フィルター:Baader Planetarium LRGBフィルター Haフィルター 7nm
ガイドカメラ:SSAG
赤道儀 :EM-10赤道儀+MTS-3SDI+
同じ時に撮影したぎょしゃ座です。
今回は、ISO800、1枚3分で、20枚、総露出時間1時間なので、淡いところが
それほど写っていませんが、1枚3分くらいの露出で、撮影枚数を多くして、
露出時間を稼ぐ方が、画質も良くなるので、次回からは、1枚3分で、総露出
時間2時間超えが、よいようですね。
ぎょしゃ座
撮影日:2015年10月18日
撮影地:高野辻ヘリポート
露出時間 3分X20
レンズ:SIGMA 50mmF1.4 EX DG F3.5 に絞る
カメラ:EOS KissX6i SEO-SP4C + HEUIB-II FF ISO 800
赤道儀 :ポラリエ
10月17日の高野辻ヘリポートに遠征したのですが、10月後半に仕事が、メチャ
メチャ忙しくなり、撮影した画像を放置していましたが、やっと落ち着いた
ので、ぼちぼち撮影した画像を公開します。
まずは、日本からでは撮影が、難しいガム星雲です。
ガム星雲は、ほ座からとも座にかけて約41°にもなる大きな超新星残骸で、
全景は、オーストラリアやニュージーランドに行かなければ撮影できませんが、
日本からでも冬におおいぬ座の下にわずかに上の部分が、上がってきて
南が、開けていて、かつ空が、暗い所で撮影できる星雲ですが、非常に淡いです。
下の画像では、画面右下の赤く淡い物が、ガム星雲です。
ガム星雲の他に画面中央上の赤い点は、NGC2467、ガム星雲の左横の赤い淡いのは、
NGC2579です。
撮影日:2015年10月18日
撮影地:奈良県五條市
露出時間 3分X8
レンズ:SIGMA 50mmF1.4 EX DG F3.5 に絞る
カメラ:EOS KissX6i SEO-SP4C + HEUIB-II FF ISO 800
赤道儀 :ポラリエ
今回の撮影は、ガム星雲の位置と大きさの確認のために撮影したものです。
まだ、10月中旬では、撮影時間が、短いので、存在しか分かりませんが、
11月、12月になると撮影条件が、よくなるので、次回は、2時間以上の露出を
かけて撮影しようと考えています。