梅雨が、明けて晴れたので、PoleNavigatorをいろいろテストしてみました。
Cマウントレンズは、35mmの他にPENTAX製の8.5mmを安く手に入れることが、
できたので、これでもテストしてみました。右が、PENTAX製のレンズです。
平日では、自宅でも赤道儀を出せないのでポラリエで、まずは、下の写真の形で、
35mmレンズで、テストしました。
やりこれだけオフセットしていると35mmでは、写野が狭いので、北極星の位置に
よってはStep2で、北極星が、写野の外に出てしまい極軸を合わせることができ
ませんでした。そこで、ホームセンター売られているLアングルを利用して、
このようにカメラの位置を赤経の回転軸に近づけると、極軸を合わせることが
できました。
このとき、極軸望遠鏡で、北極星を視野の中心近くに来るように調整しました。
次にPENTAX製の8.5mmのレンズをテストしようとしましたが、周りが、明るいので
8.5mmでは、写野が、広いので露出時間を調整しても北極星の位置を特定できず、
極軸を合わせることが、できませんでした。
8.5mmのレンズは、今度の遠征で、テストになりそうです。
それで、今回のテストで分かったことは、オフセットが、大きいと使うレンズの
焦点距離を短くするか、カメラの位置を赤経の回転軸に近づける必要が、あり
そうです。
また、Cマウントレンズは、物理的な点光源でる星を撮影するには向いていないので
開放では、星像が悪く星を捕らえることができないので、2ないし3段絞るほうが、
よいようです。
まもなく新月期なので、このテストの結果を元に今度の遠征で、またテストして
みる予定です。
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電子極軸望遠鏡カメラの取り付け位置についていくつか聞かれたので、書きます。
電子極軸望遠鏡カメラでの極軸合わせの原理
まず、電子極軸望遠鏡カメラでの極軸合わせの原理について説明します。
PoleNavigatorでは、北極星周辺を赤道儀の赤経を回転させながら3点撮影します。
撮影したときの北極星の位置に変化から赤経軸の回転の中心を割り出します。
次に、PCの時刻データから現在の北極星位置を計算し、天の北極の位置を割り出します。
そして、最後に撮影した北極星の位置と星図データと照合して、北極星を導入する位置を
表示します。
表示されている北極星を導入する位置に北極星を導入すれば極軸が合います。
これは、PoleMasterも同じです。
このとき、電子極軸望遠鏡カメラは、北極星周辺を撮影したときにその位置の回転を
検出できればよいのです。
電子極軸望遠鏡カメラの取り付け位置
PoleMasterでは下の写真のように極軸望遠鏡の穴に取り付けるように各社の
赤道儀用のアダプターが、出ていますが、この位置に取り付ける必要は、
ありません。
赤道儀でもAZ-EQ5やEQ8、この他にも海外メーカーの赤道儀では、極軸望遠鏡を
オフセットして取り付ける物が、沢山あります。
また、オーストラリアやニュージーランドなど南半球に撮影に行かれる人には
南半球で、極軸を合わせ易いケンコーの極軸望遠鏡をオフセットして付ける方も
おられます。
赤道儀の極軸を合わせる操作では、極軸望遠鏡の位置は、赤経の回転軸と同軸に
ある必要は無く、極軸望遠鏡が、赤経の回転軸と平行であれば極軸をあわせる
ことができます。
これと同じように電子極軸望遠鏡カメラの取り付けもカメラの中心軸が、赤経の
回転軸と平行であればどの位置に電子極軸望遠鏡カメラを取り付けてもよいのです。
写真では、赤道儀にポラリエを使っていますが、原理は、他の赤道儀でも同じです。
このとき、電子極軸望遠鏡カメラのレンズの焦点距離が、長かったり、赤経の回転軸と
カメラの中心軸のオフセットが大きかった場合、極軸を合わせる動作で、北極星が、
カメラの撮影範囲から出てしまうので、このときは、使用するレンズの焦点距離を短く
したりオフセットを小さくしたりする必要が、あります。
赤経の回転軸と電子極軸望遠鏡カメラの平行の割り出し方
赤経の回転軸と電子極軸望遠鏡カメラの平行の割り出し方は、いろいろあると思います。
簡単な方法は、昼間に遠くの目標物を極軸望遠鏡の視野の中心に入れておいて、電子極軸
望遠鏡カメラで、同じ対象が、視野の中心付近に来るように調整して、赤道儀に目印を
付けておけば便利です。
後は、使われる方が、使い易いように工夫されると良いと思います。
PoleNavigatorは、フリーの電子極軸望遠鏡カメラソフトで、非常に使い易い
ソフトですが、ソフトの起動と終了、設定の変更が、非常に面倒なので、これを
助けるソフトを作ってみました。
ソフトの起動と終了は、下のようにしました。また、設定情報は、Sensor.ini
というファイルに保存するようにしました。
起動オプションは、QHY以外のカメラでは、必要になるので、ここに入力して
起動オプションの保存で、Sensor.iniに保存されます。
次回起動時からは保存された軌道オプションが、入力されます。
PoleNavi.iniの設定画面は、下のようになっています。
ここで、カメラのセンサーデータと使用するレンズの焦点距離を入力して、
ASPP値計算のボタンを押すとASPP値が、計算されます。
1画素の横の視野計算式は、調べたところ下記の式が、一般的なので、下記の
式で、計算しています。
ASPP = (206*1ピクセルサイズ(um))/焦点距離(mm)
PoleNavi.iniの設定の変更ですが、このソフトは、Visual Basic 2010 Expressで、
作成していますが、PoleNavi.iniは、Visual Basicで、使用するINIファイルの
フォーマットとわ異なるので、テキストファイルで読み込んで、編集するように
しました。
PoleNavigatorの最新版は、PoleNavi032aですが、PoleNavi032aでもこのソフトが、
動作することを確認しています。
このソフトで、PoleNavigatorの起動と終了、使用するカメラやレンズの設定変更や
赤道儀の設置場所の緯度、経度の変更が、簡単になり、使い易くなったと思います。
新しいフィルターが、ドイツから届きました。
ドイツのTSから購入しましたが、フィルターと一緒にコーラのグミが、一緒に
入っていました。こういうのは、日本のお店には、無いですね。
今回購入したフィルターは、まず、Astronomik Deep-Sky RGBフィルター。
このフィルターは、QSI628用で、購入しました。
このAstronomik Deep-Sky RGBフィルターは、まだ日本国内では販売されていない
フィルターで、波長特性は、以下のようにBaader LRGBのよにBとGで、OIIIとHβの
透過率が、90%以上あるのとRの透過波長が、600nmから700nmの透過幅100nmという
特性で、購入しました。
Lフィルターは、別売りで、透過波長幅の違うL1からL3とAstronomik LRGB Type2Cの
Lフィルターから選ぶようになっています。私は、Astronomik LRGB Type2CのLフィルター
単品を以前に購入してしていたので、今回は、これを使います。
もう一つは、BaaderのSIIフィルターです。
Baaderのナローバンドフィルターは、これで、Ha、OII、SIIが、揃いました。
これでQSI583とQSI628で、散光星雲のナローバンドを目論んでいます。
さて、どうなりますか。
どちらも梅雨が、明けたら使ってみようと考えていますが、さて、どうなりますか。
今回ドイツのTSから購入しましたが、一番安い送料で注文したら、日本に届くのに
2週間かかりました。その間にイギリスのEUからの離脱で、ユーロが、高くなって
しまいました。まさかイギリスが、EU離脱とは思いませんでしたが、イギリスの
EU離脱の国民投票の結果を見てから購入するべきでした。