これは、使えそうです。

前回のブログでは、ポラリエをEneloopで、動作させる実験を書きましたが、PCショップで、
手ごろな電池式USB充電器が、売られていたので、買って試してみました。
イメージ 1

単3電池4本で、スマホに充電する充電器ですが、内部にDC-DCコンバータを持っているので
出力電圧は、5Vになります。
イメージ 2

まだ、室内でのテストですが、Eneloop4本で、十分一晩は、使えそうなので、次回の遠征で
実戦で、試してみようと思います。

スマホ用のポータブルバッテリーで、使える物が、無いのなら充電式のニッケル水素電池と
電池式USB充電器の組み合わせが、良いかもですね。
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[ 2017/05/21 17:31 ] 機材 | TB(0) | CM(3)

ポラリエ用の外部電源の実験

注意!!
以下の内容は、手持ちの材料での実験なので、機器を壊す可能性があります。
ここに書かれているからということで、まねしないでください。

スマホ用のポータブルバッテリーで、ポラリエ用の電源として使える物が、なかなかない
ので、Eneloopで、ポラリエ用の外部バッテリーを作るための実験してみました。

ポラリエ用の外部電源の入力電圧は、DC4.4~5.25Vで、充電式のニッケル水素電池は、
定格電圧は、1.2Vなので、最低4本あれば入力電圧を作れるので、まずは、Eneloop4本で、
テストしてみました。
イメージ 1

Eneloopは、フル充電状態で、4本を直列に繋ぐと出力電圧は約5.6Vになり、ポラリエの入力
電圧よりも高くなりますが、この程度ならば繋いでも問題ないので、この状態で、駆動実験を
始めて電源電圧が、4.8V程度までに下がるのに約10時間を要しました。
これならば一晩は、十分使えると考えてよいと思います。

次にEneloop6本で、電源電圧を8V程度にして低ドロップの5V1Aのレギュレーターで、電圧を5Vに
してテストを行いました。
イメージ 2

実験開始時、フル充電状態で、6本を直列に繋ぐと出力電圧は、約8.5Vあり約10時間駆動させても
出力電圧は、約7.3V程度にしか落ちないので、一晩は、十分持つレベルです。
ただし、この方法では、電源電圧をレギュレーターで、ドロップさせているので、レギュレータが
少し発熱して、電力を無駄にしています。
実際の撮影では、標高が高くなると夏でも気温が、10℃台なりますし、冬は氷点下になるので
電池の保温を考えると良いのかもしれません。

2つの実験は、日中室内で、行ったので気温は、約20℃程度と考えて、どちらも10時間程度安定して
ポラリエを駆動できました。
以上から

Eneloop4本構成の場合
実際の撮影では、使用する気温は、もっと低い環境で使うことになるので、安定して駆動できる時間は、
短くなると考えられますし、電源容量も足りなくと考えられるので、Eneloop4本づつ2組を並列にして
電池を構成した方が、よいかもしれません。
この辺りは、実際に使ってみないと判断できないところですね。

Eneloop6本構成の場合
気温の低い環境でも一晩は十分に使えるものと判断できます。ただし、電源電圧が、高いので、5V1Aの
レギュレーターで、5V電源を作っているので、レギュレーターが、小さいとはいえ発熱するところが、
気になるところです。これをバッテリーの保温対策の自己発熱と考えるかでしょう。

電源とを作るとして
ポタ赤用の電源を作るとなると、ショートしたときの対策などの保護回路を入れなればなりませんし、
大元の電池の電圧が、低下したことを監視させる回路も必要かもしれません。
電池の電圧監視は、1回使って充電するとすれば必要ないかもしれませんが、ショートなどの保護回路は
必須なので、電源の出力保護回路が、あれば実用できると思います。
電池構成をEneloop4本構成にするかEneloop6本構成にするかは、実際に使用して判断するしかないでしょうね。
[ 2017/05/07 13:53 ] 機材 | TB(0) | CM(2)

スマホ用のポータブルバッテリーについて

以前、USBのスマホ用のポータブルバッテリーについて書きましたが、その後、いろいろ使って
テストしてみましたが、最近の5Vのポータブルバッテリーは、バッテリーではありますが、スマホや
タブレット用の充電器であるので、給電する対象の電流容量が小さい場合、電源が、すぐにOFFに
なるか、電源が、入っても30分程度で、フル充電状態と判断して、電源をOFFしてしまいいます。

写真は、持っているポータブルバッテリーで、左からSONYのCP-V5A、iBAUFFALOのBSMPB5201P1、
SANYOのEneloop KBC-L2BS(生産中止)です。
イメージ 1

このうちポラリエで使えるのは、ポラリエのマニュアルでも書かれているEneloop KBC-L2BS(生産中止)
だけでした。Eneloop KBC-L2BSは、マニュアルでは20℃の環境で、20時間連続駆動と書かれています。
他のポータブルバッテリーは、iBAUFFALOのBSMPB5201P1は、バッテリーのスイッチをONにしても即OFFで使えず。
SONYのCP-V5Aは、ポラリエの電源をONにしてポラリエの消費電流が、小さいので、約30分でバッテリーが
フル充電と判断して電源が、OFFになります。その後、電源を入れ直してもこれを繰り返します。
また、SONYのCP-V5Aは、バッテリーが、リチュウムポリマーなので、温度の低下に弱いようで、夜間に
気温が、低くなると防寒をしていてもさらに早く電源が。OFFになる傾向がります。

USBのポータブルバッテリーで、ポタ赤でも使えるものはないかですが、Eneloop KBC-L2BSも他のバッテリーと
基本的には、同じですが、それぞれのマニュアルを見るとEneloop KBC-L2BSだけが、携帯音楽プレイヤーや
携帯ゲーム機にも対応と書かれています。

携帯音楽プレイヤーや携帯ゲーム機は、スマホやタブレットと比べると消費電流が小さいので、これらの機器に
電源供給できるタイプのポータブルバッテリーならばポタ赤の電源として使えると思われますが、バッテリーが、
携帯音楽プレイヤーや携帯ゲーム機に対応していても機種依存があると考えられるので、必ず使えるとは
言えないと思います。

ポラリエのような消費電流の小さなポタ赤で、スマホ用のポータブルバッテリーを使う場合、使えるか購入して
みないと分からないので、Eneloopなどの充電池は、定格電圧が、1.2Vなので、これを4本使って外部電源と
した方が、確実に使えるでしょう。

あと、USBのポータブルバッテリーを使う上での注意は、最近のUSBのポータブルバッテリーは、
スマホやタブレットに急速充電が、できるので、ポータブルバッテリーにヒーターなど非オーム抵抗の
発熱体を繋ぐと'大電流を流して、ポータブルバッテリーが、発火したり最悪爆発する危険があるので、やめてください。
ことにリチュウムポリマー電池は、破損すると発火するので、注意してください。
[ 2017/05/06 14:21 ] 機材 | TB(0) | CM(4)

久しぶりに遠征しましたが・・・。

半年以上ぶりに4月29日に奈良県南部某所に遠征しました。
この日は、昼過ぎまではPM2.5の影響で、空は、霞んでいましたが、昼間に
通り雨があり空が、掃除されて最高のそらになりました。
イメージ 1

カメラ CANON S120
露出時間 30秒 ISO 3200

始めてCANONのEXTENDER EF1.4X IIIをFSQ-106Nフローライト鏡筒に付けて
QSI628で撮影したのですが、事前のテストが、不十分だったためにマウントの
接合部の不具合で、写野が、回転してしまい、EXTENDER EF1.4X IIIでの撮影は
失敗がったのですが、EXTENDER EF1.4X IIIを外して、M20を撮影しようとした
のですが、それでも写野が、謎の回転を起こすので、原因を探すのに手間取り
この時期は、薄明が早いので、結局冷却CCDの撮影は、M20のHa画像のみになって
しましました。
写野の回転の原因は、EOSマウントとQSIのカメラを繋ぐリングとベースプレートの
間に噛ませたスペーサーが、カメラの重量に耐えられずスリップしたことが、原因でした。
イメージ 2

M20
撮影日:2017年4月29日
撮影地 
露出時間 Ha 10分X7
望遠鏡 FSQ-106N フローライト鏡筒
カメラ QSI628WS
フィルター Astronomik Haフィルター 13nm
ガイド ペンシルボーグ+Starlight XPress Lodestar
赤道儀 EM-10 AGS-1X

この日はさらに悪いことにポラリエの撮影でも不具合発生で、撮影は、さんざんでした。
ポラリエの撮影では、ポラリエの電源にスマホ用のポータブルバッテリーを使っていますが、
自宅での室内テストでは、長時間使用できることを確認していたのですが、当日は、気温が、
一桁台まで下がりましたが、一様、バッテリーの防寒もしていましたが、どうもバッテリーの
温度が、低くなり電圧だ低下して、オートOFFしたようで、30分程度しか撮影できていませんでした。
イメージ 3

アンタレス周辺
撮影日:2017年4月30日
露出時間 3分X11
レンズ:SIGMA 50mmF1.4 EX DG F3.2 に絞る
カメラ:EOS KissX6i SEO-SP4C + HEUIB-II FF ISO 1600
赤道儀 :ポラリエ

最近のスマホ用のポータブルバッテリーは、”電池”というよりは”スマホ用の充電器”なので
出力電圧や電流が小さくなると、バッテリーが、充電完了とみなして勝手にオートOFFするし、
あまり気温の低い環境では、使用しない設計なっているようで、使用温度が、0℃からと
書かれていてもそれ以上の気温でも使えなくなるようです。

撮影は、さんざんでしたが、一緒に行った会長の45㎝ドブでの観望は、空が、良かったので
最高でした。ことに南の低空の天の川の中は、この時期で、南の低空まで見晴らせるところで
ないと見ることが、できないので、よかったです。ことに初めて彼岸花星雲と出目金星雲を
見ることが、できました。どちらの星雲も写真では、よく撮影される対象ですが、眼視で、見る
機会は、少ないと思います。見た印象は、さすがに45㎝ドブにUHCフィルターを入れてもかなり淡く
写真のようには見えませんが、どちらの星雲も見ることが、できました。

そして、夜が明けたら下界は、見事な雲海になっていました。
イメージ 4


今回の遠征は、空は、久しぶりに最高の空でしたが、撮影が、惨敗でしたが、久しぶりに
観望を楽しめたので、それなりに満足できる遠征でした。

次回は、失敗の無いように機材を調整しておきましょうか。
[ 2017/05/04 14:24 ] 天体写真 | TB(0) | CM(0)