まず、GPエンコーダーとは、何ぞやですが、20年以上まえにビクセンが、GP、GPD赤道儀用に
販売した赤道儀に後付けできる導入支援用のエンコーダーで、ステラガイドという導入支援
装置と一緒になっていました。これを知っている人は、40代後半以上だと思います。
写真が、我が家にあるステラガイドとGPエンコーダーです。
ステラガイドは、まだ、自動導入が黎明期に出た物で、自動導入ではなかったですが、
スタンドアローンで、800個の天体と8個の惑星、10個の天体をユーザーが、登録できる
機能をもった導入支援装置で、操作もシンプルで、使いやすい機器でした。
GP、GPD赤道儀に取り付けるエンコーダーは、赤道儀と一体になるように作られていて、
写真のように綺麗に取り付けられます。
赤経の極望の所と赤緯のウエイト棒を付ける所に付いているのが、GPエンコーダーです。
ステラガイドもよくできていて、GPエンコーダー以外のエンコーダーも使えるように
エンコーダーの設定を変更できたので、ステラガイドを他のエンコーダーに繋いで、
タカハシのJP赤道儀などで使われている方もおられました。
私もEM-10に別のエンコーダーを付けてステラガイドを使っていたこともあります。
その後、我が家では、自動導入モータードライブを作るときにPCレスで、使えるので、
自動導入の動作検証に使っていました。
ステラガイドもこれだけで終わってしまって、シンプルで、操作性も良かったので、
後継が、出なかったのが残念です。
なぜ、GPエンコーダーを復活させるかというと、ま、手持ちの機材を有効活用したいという
のと、エンコーダーを使った導入支援機器は、シンプルで、使い勝手が、良いからです。
今は、LX200コマンド互換にしてやればPCやスマホやタブレットの星図ソフトと簡単に
有線、無線で導入支援が、できるからもあります。
導入支援機器を構成する部品もマイコンと通信用ICかBluetoothのモジュールだけで、
基本的には作れます。スイッチ操作やLCDなどの表示装置を付けなければ結構小さく
シンプルに作れます。
さて、肝心のGPエンコーダーですが、これは、1周750パルスの光学2相式のエンコーダーで
4逓倍で、パルスを読むと1周3000パルスのエンコーダーになります。
今回これをAVRマイコンを使って、LX200コマンド互換の制御にして、ASCOM経由で、Cielと
繋いで、導入支援を行うようにしました。
実験に使ったマイコンボードは、自作したArduino互換ボードですが、プログラムは、Arduino
ではなくAVR-GCCで、作っています。Arduinoは、いろいろなライブラリーが用意されていますが、
私は、AVR-GCCの方が、使いやすいので、こちらでプログラムを作っています。
実験ではシリアル通信で、PCと通信するようになっていますが、最終的には、Bluetoothで
通信するようにしてやろうかと考えています。
この正月休みの間にチョボチョボ作って、基本的なプログラムができて、Cielで使えるように
なったので、この先は、どう形にするか考えたいと思います。
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新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
昨年は、天気のサイクルが、悪くほとんど遠征、撮影が、できなかったので、
今年は、遠征、撮影できることを期待します。