私の使っているFSQは、フローライト鏡筒で、購入して、20年近くなり、ハードに使った
こともありレンズが、レンズセルの中で、動いているようで、フルと”カタカタ”音が
するので、今年8月4日に協栄産業大阪店を経由して、タカハシにオーバーホールに出した
のです。オーバーホールに出す前に協栄産業大阪店からFSQフローライト鏡筒のオーバー
ホールにどれだけ掛かるかタカハシに聞いてもらったところオーバーホールに2、3ヶ月で
費用は、9万円で、1ヶ月くらいで、見積もりが、出るとの回答をもらいました。
こちらも20年近く使っているし、特殊な光学系なので、メンテ料は、仕方なしとして、
長くて4か月ならば12月には使えるかと考えて8月4日にFSQフローライト鏡筒を協栄産業
大阪店からタカハシにオーバーホールに出しました。
ここまでは、良かったのですが、3ヶ月経ってもタカハシからは、見積もりの連絡も
何の連絡もないので、協栄産業大阪店からどうなっているかこれまでに何度か問い合わせを
してもらってのですが、他の鏡筒のオーバーホールもあって遅れているとしか回答が
なかったので、先日、直接タカハシに連絡して、状況を確認したところ驚愕の事実が、
分かりました。
その内容は、まず、8月の時点で、FSQのオーバーホールは、約6ヶ月待ちの状態だった。
FQSを製造、調整できる職人が、1人しかおらず見積もりもすぐには出せない状況にあるとの
ことでした。
これを聞いて、8月にFSQのオーバーホールを問い合わせた時にオーバーホールの期間は、
2、3ヶ月と返答したのは、どういうことかと思いました。
また、見積もりも遅れているのならば、なぜ、ユーザーにその旨を連絡しないで、数カ月も
放置しているのか企業としてのタカハシの対応を問いただしました。
私も物作りをする会社の開発に勤めていて、ユーザーからの修理依頼が、来ますが、営業を
通してすぐに状況をユーザーに報告して、見積もり等を出すのは、当然の対応で、これが
できないタカハシは、ユーザーをバカにしているとしか考えられません。
また、技術に関してもFSQを製造、検査できる職人が、一人しかおらずメンテナンスまで
手が回らない状況にあるというのは、会社内で、技術の継承が、なされてこなかった結果で、
もし、この職人さんが、何らかの病気やケガ、事故などで、問題が、起きた場合、FSQという
鏡筒は、製造もメンテもできなくなるということです。
しかし、大体、今時、望遠鏡の光学調整が、熟練の職人頼みというのは、考えられない状況です。
今の中華系メーカーを含めて、欧米で、屈折望遠鏡を製造している企業では、レーザー測定装置と
コンピューターを使って、光学調整を行うのが、当たり前なのに時代遅れもはなはだしいです。
これを聞いて思ったのは、太平洋戦争のときの日本の零戦の製造です。
零戦は、登場当時、世界最高の戦闘機でしたが、その製造は、熟練した職人に寄っていました。
しかし、戦況の悪化で、熟練工が、いなくなり、その性能は、落ちてゆきました。
FSQは、今、かつての零戦と同じ道を歩んでいるように思われます。近い将来、製造もメンテナンスも
できない望遠鏡になるのではないでしょうかね。
長々と書きましたが、私のFSQの状況は、タカハシからの連絡では、12月に見積もりを出して、
オーバーホールは、1月以降になるとのこと、ホント、この企業、どうなってるねんとしか
言いようが、ありません。
電話で、話したことから垣間見えたタカハシという企業は、
・営業と技術・製造の間で、情報の共有と意思疎通が、できていないのではない。
・FSQの技術の継承が、なされておらず製造、修理を担う人材が、いなくなりつつある。
ある意味、大変お粗末な望遠鏡メーカーとしか考えられません。
テレビ東京の和風総本家で、取り上げられて、海外で、好評という放送が、流れて
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11月10日に奈良県の大塔方面にMさん、タカsiさん、Nさんの4人で、遠征に行って来ました。
撮影ポイントに行く途中で、大塔ヘリポートに寄って、こたろうさんに挨拶したのですが、
この日の大塔ヘリポートは、異常な人出で、私が、立ち寄った時は、10台以上の望遠鏡が、
ヘリポート下の道に並んで、イモ洗い状態でした。あそこで、あんなに沢山の人を見たのは
始めてでした。
この日は、本当は、2対象撮影するつもりだったのですが、行く途中に近畿道の渋滞に捕まって
現地の到着が、遅くなり、立ち上がりが、遅かったので、十分な撮影時間を考えて、結局撮影は、
1対象に絞って撮影となりました。
撮影したのは、M78を撮影しました。
M78
撮影日:2018年11月11日
露出時間 L 5分X20 RGB 各5分X8
望遠鏡 FSQ-85ED F3.8
カメラ QSI628WSG
フィルター Astronomik Deep-Sky RGBフィルター Astronomik L-2フィルター
ガイドカメラ:ZWO ASI120MM-S
赤道儀 EM-10 AGS-1X
撮影地 奈良県南部某所
この組み合わせでは、結構小さな対象を拡大して撮影できるので、面白いですね。
センサーとフィルターの組み合わせも良いようで、画像処理も楽です。
この日は、ポタ赤で、撮影していましたが、そちらは、まだ画像処理したいません。
下の写真は、当日コンデジで撮影した撮影風景ですが、望遠鏡の左に映っている
明るい星は、カノープスです。ここは、南側に俯角を取れるので、カノープスが、
ほぼ目線の位置に見えます。ただ、この日は、透明度は、良かったのですが、前日の
雨の影響か、低空は、霞んでいました。
Canon S120
露出時間 30秒
こちらは、撮影中のスカイメモSとオリオン座のショット。
Canon S120
露出時間 30秒
この日は、4月以来の一晩快晴で、久しぶりに思うような撮影が、できました。
少し前にドイツのTSに注文していたものが、届きました。
冷却CCD用のフィルターを注文するついでに小物もいくつか購入しました。
購入したものは、以下。
Astronomiki SII 12nm
BAADER H-alpha 35nm (今、使っていて、結構良いので追加購入)
ZWO ASI120MM-S
AST Optics 50cm 望遠鏡用ヒーター
VIXEN規格のファインダー台座(皿ネジが使えるタイプ)
毎回思うけど日本は、天文関係の機材の内外価格差が、大きすぎ。
BAADERやAstronomikiのドイツ製フィルターは、ドイツやアメリカから買うほうが
日本で買うよりもはるかに安い。ZWO ASI120MM-Sも国内で、買うより安い。
ZWO ASI120MM-Sは、国内では、品切れ中らしい。
最近は、機材のほとんどが、海外製で、日本で買うよりも安いので、機材の
調達先は、ドイツのTSやアメリカのOPTやTelescopeS.NETになっます。