最近は、ネットワーク機器の発達で、天体撮影も比較的簡単にリモート
操作できるようになってきています。
以下は、私が、遠征で、使っている天体撮影のリモート操作です。
機器構成天体撮影システムをWifiで、リモート操作を行う場合の機器の構成が、
下記の図になります。
カメラと望遠鏡を制御するのは、PCでもラズパイでの可能です。
ちなみに、図のWifiルーターが、インターネットになったのが、リモート
天文台になります。

カメラと望遠鏡は、PCに繋がっているので、このPCが、Wifiで、ネットワークに
繋がればリモート操作可能になります。
天体撮影システムをリモートリモート操作する要は、カメラと望遠鏡を制御する
PCとリモート操作を行うPCやタブレットにIPアドレスを割り当てて、Wifiの中継を
行う無線ルーターになります。
自宅の環境で、リモート操作を行う場合は、Wifiの無線ルーターは、自宅でWifi接続
している無線ルーターを使いますが、遠征先で、リモート操作を行う場合は、自宅で
使っている無線ルーターを持って行くわけにはいかないので、別途用意する
必要が、あります。
最近は、旅行用の小さなトラベルルーターという無線ルーターがあり、USB給電で
コンパクトな物が、いくつかあるので、これらを使えば遠征先での無線環境を
簡単に作ることができます。
ここで注意することは、トラベルルーターの中には、インターネットと繋がって
いないと機能しない機種もあるので、注意が、必要です。
私は、GL.iNetのGL-MT300N-V2 NanoとTP-LinkのWIFI Nano 無線LAN ルーター
TL-WR802Nを使っていますが、どちらも特別な設定なしで、インターネットの
無い環境で、無線ルーターとして使えます。
これらのルーターで、屋外の開放環境で、半径約25mは、通信可能です。
また、Wifiが切れても、電波の届く所に戻れば自動復帰します。
GL.iNetのGL-MT300N-V2 Nano
![IMG_0676[1]](https://blog-imgs-131.fc2.com/o/r/c/orca21/202002161615223a9s.jpg)
TP-LinkのTL-WR802N
必要なソフト天体撮影システムをリモート操作するのに必要な機器構成は、上記になりますが、
PCやラズパイをリモート操作するにはリモート操作を行うソフトが、必要に
なります。
Windowsには、リモートデスクトップという機能が、ありますが、これは、
OSに大きなセキュリティーホールを作ることになるので、決して使っては、
いけません。
UNIX、Linux、iOS、Windowsをリモート操作するVNCソフトは、フリーソフトで、
いくつもありますが、私は、
UltraVNCというソフトを使っています。
UltraVNCの詳しい設定と使い方などは、
ここが、参考になります。
ラズパイを使う場合は、X11VNC等のVNCソフトが、使えないとリモート
操作できないので、撮影に使うラズパイにX11VNCなどのVNCソフトが
インストールされていない場合は、X11VNC等のVNCソフトをインストール
して、使えるように設定しておく必要が、あります。
次にリモート操作する側のPCやタブレットにもVNCソフトを入れておく
必要が、あります。PCでは、UltraVNCを入れておけば、UltraVNCの
クライアントで、リモート接続できます。
タブレットの場合は、
VNC Viewer - Remote Desktopなどのアプリを
インストールする必要が、あります。
リモート操作リモート操作を行うためには、天体撮影システムのPCやラズパイのIPアドレスを
知らなければ接続することが、できません。
Windows10のIPアドレスをする方法は、
ここが参考になります。
他にもネットワークに接続されたPCなどのIPアドレスを検索、表示するソフトも
多くあるので、それらを活用するの良いと思います。
ラズパイを使う場合、ラズパイのIPアドレスを固定して、設定しておけばIP
アドレスを検査する必要は、なくなります。
下は、いつも撮影に使っているThinkPadX201にUltraVNCのクライアントで、
リモートログインした画像です。

こちらは、タブレットで、VNC Viewerで、リモートログインした画像です。

こちらは、PCからラズパイにUltraVNCのクライアントで、
リモートログインした画像です。

UltraVNCのクライアントとVNC Viewerは、リモート操作で、繋がっているPCの
マウスとキーボード操作が、できます。
このように遠征先でもWifiルーターとVNCソフトがあれば、簡単にリモート撮影
環境を作ることが、できます。
このシステムのメリットは、ルーターのDHPサーバーが、繋がっているPC等に
IPアドレスを割り当てるので、撮影システムが、複数になっても簡単にリモート
操作環境を作れるので、非常に便利です。
何より遠征で、電子極望での極軸合わせやピント合わせが、手元の画面を
見ながらできるのは、とっても楽です。
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[ 2020/02/16 18:12 ]
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