3月20日に高野辻ヘリポートへ今年初の遠征に行って来ました。
3月20日ともなると下界は、春でしたが、さすがにヘリポートは、山の中ですし、
標高が、1000mを超えるので、大塔支所からの山道のヘリポート近くは、道の
端にまだ雪が、残ってました。
天気は、西からの高気圧のおかげで、一晩快晴でしたが、PMの影響で、標高が、
1000mで、夜間に気温が下がっても透明度は、イマイチで、一緒に行ったうちの
サークルの会長と、この時期で、この快晴なのに”残念な空”とぼやきました。
南のロケーションの良い所に来ているので、撮影対象は、南で、かつ比較的低空
ということで、M104を撮影しました。
M104ソンブレロ銀河は、最新の研究で、楕円銀河に渦巻銀河が、合体した、
珍しいハイブリッド型の銀河だということが、分かった銀河で、また、数十億年
前に別の銀河と合体して取り込んことが、分かっています。
そういわれると他の渦巻銀河と比べるとズングリした形をしているのも納得いく
ところです。
撮影日:2020年3月20日
露出時間 L 5分X20 R 5分X8 G 5分X8 B 5分X8
望遠鏡 FSQ-106フローライト鏡筒 Canon EXTENDER EF 1.4x III
カメラ QSI628WS
冷却温度 -15℃
フィルター Astronomik Deep-Sky RGBフィルター Astronomik L-2フィルター
ガイドカメラ LodeStar
ガイド鏡 ペンシルBORG
赤道儀 EM-11 Temma2Jr
撮影地 高野辻ヘリポート
ガイドが、少し悪いのは、ケーブルの取り回しが、悪かったようで、ケーブルに
引っ張られていたようです。
私は、EM-10AGS-1XとEM-11とTemma2Jrを持っているのですが、EM-11 Temma2Jrは、
赤経、赤緯共にベアリングが、入っていて、回転が、滑らかなのは、良いのですが、
バランスや、ケーブルの張力などには、敏感で、ちょっと扱い辛い所が、あります。
その点、EM-10AGS-1Xは、初期型からの改造なので、この辺りは、鈍感なので、これ
からは、長焦点での撮影は、EM-10AGS-1Xにしようかと考えています。
M104を撮影し終わったあと、まだ、薄明まで時間があり、この時期は、薄明近くに
なると白鳥座が、上がって来るので、画角の確認で、NGC6888をHaで、撮影しました。
撮影日:2020年3月21日
露出時間 Ha 5分X12
望遠鏡 FSQ-106フローライト鏡筒 Canon EXTENDER EF 1.4x III
カメラ QSI628WS
冷却温度 -15℃
フィルター Astronomik Haフィルター 13nm
ガイドカメラ LodeStar
ガイド鏡 ペンシルBORG
赤道儀 EM-11 Temma2Jr
撮影地 高野辻ヘリポート
3月も後半になると天の川の濃いところが、上がって来るのも早くなるので、
ポタ赤で、撮影中に流れ星が、写りました。
撮影日:2020年3月21日
露出時間 3分
レンズ:SIGMA Art35mmF1.4 DG F3.2 に絞る
カメラ:EOS KissX6i SEO-SP4C + HEUIB-II FF ISO 1600
赤道儀 :スカイメモS
さて、去年11月から遠征は、5連勝です。これが、どこまで続くか、コロナ
ウィルスの広がりも気になりますが、4月、5月は、南の天の川の濃いところが、
見ごろなので、新月期のお天気を期待したいです。
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Raspberry Piは、Raspberry Pi 3 Model B+を2台持っていていて、1台は、
KStarsやINDI Libyalを入れて天体撮影用に、もう1台は、いろいろな
テスト用にして使っていましたが、Raspberry Pi 4で、CPUが、更に高機能
になりOSも安定して動くものが、出てきたので、Raspberry Pi 4 Model B/4GBを
購入しました。
今回、Raspberry Pi 4になってRaspberry Pi 3から変わったのは、モニター
端子が、標準のHDMIからMicroHDMIになったのと電源容量が、5V 3Aと
ラズパイ3より大きくなったことで、電源端子が、MicroUSBからUSB Type-Cに
変更になったことで、ラズパイ4を購入するときに追加で、ラズパイ4用の
電源とMicroHDMI-HDMI変換を購入しなければなりませんでした。
上が、Raspberry Pi 4 Model B/4GBで、下が、Raspberry Pi 3 Model B+。
Raspberry Pi 4は、ラズパイ標準OSのRaspbian最新版とUbuntu Mataではなく
本家のUbuntuの最新版で安定動作するようなので、これから、いろいろ
遊んでみようとしています。
ここ最近、海外では、ラズパイを使った撮影システムが、普及してきていますが、
OSがLinuxであることと基本情報が、英語であることから日本では、ほとんど
普及していません。先日、大芦高原に行った時も現地に来られていた方とお話し
した時も、魅力的なシステムではあるけれどもOSも情報も英語なので、難しいと
言われていました。
私は、大学のときからUNIX、Linuxを使っていて、仕事でもUNIXサーバーの管理
などをしていたので、Linuxは、問題ないのですが、普通の人には難しいOSだと思います。
Macユーザーでは、OSが、UNIX系のOSなので、もしかすると敷居が低いかもしれません。
ラズパイを使ったフリーの天体撮影システムでは、Astroberry Serverが、Ver2.0に
なって、OSが、UbuntuMateからRaspbianに変わったので、ラズパイ3にRaspbianを
日本語モードで、インストールして、Astroberry Server Ver2.0を入れたのですが、
ログインユーザーとログインパスワードをAstroberry Serverのものを追加さられて、
面倒でした。面倒なので、ログインパスワードは、元に戻しました。
Astroberry Serverに入っているソフトもVer1.0のときは、沢山入っていましたが、
Ver2.0では、Gpredict、KStars、Oacapture、PHD2と厳選されていました。
ソフトの言語については、Astroberry ServerをOSをインストールせずにクリーン
インストールするとOSの言語が、英語なので、ソフトも全て英語になりますが、
OSを日本語モードにすればPHD2は、完全に日本語化されて、KStarsは、一部
日本語化されます。
ラズパイを使った天体撮影システムは、非常にコンパクトになるのですが、
馴染みのないOSと基本言語が、英語ということで、日本で、普及するのは、
難しいかもしれませんね。
2月の3連休は、22日は、あいにくの天気でしたが、23日は、天気が、回復して
良い天気だったので、去年11月から4回連続になるのですが、大芦高原に遠征
してきました。
この日は、豊天の他のメンバーは、和歌山県の周参見に行かれていましたが、
私は、家の事情で、片道約3時間以内で、家に帰れる所でないと行けないので、
自宅から片道で、3時間以上かかる和歌山県の周参見には、行けませんね~。
さて、去年11月から今回で、4回連続で、大芦高原に行っていますが、それまでは、
貸切状態でしたが、この日の大芦高原は、沢山の方が、来れれていました。
天気は、朝まで快晴無風でしたが、今年は、暖冬で、この時期としては、暖かった
ですね。
撮影したのは、M51子持ち銀河。いつもは、マイナーな系銀河が、面白いので、
マイナーな系銀河をおもに撮影していますが、M51は、まともに撮影していな
かったので、撮影しました。
M51は、子持ち銀河と呼ばれていますが、実は、小さな銀河の方が、大きな銀河
よりも質量は、大きく、小さな銀河が、大きな銀河の物質を吸い込んでいる
のですよね。
撮影日:2020年2月24日
露出時間 L 5分X17 R 5分X6 G 5分X8 B 5分X5
望遠鏡 FSQ-106フローライト鏡筒 Canon EXTENDER EF 1.4x III
カメラ QSI628WS
冷却温度 -15℃
フィルター Astronomik Deep-Sky RGBフィルター Astronomik L-2フィルター
ガイドカメラ Orion SSAG
ガイド鏡 ZWO 30F4 Mini Guider Scope
赤道儀 EM-11 Temma2Jr
撮影地 岡山県大芦高原
撮影中は、大きなトラブルなどは起きませんでしたが、帰って画像をチェック
すると、ケーブルの処理が、悪かったようで、ケーブルに引っ張られたのか
何枚かガイドエラーで、ボツ画像が、ありました。
1.4倍のテレコンで、焦点距離を伸ばしているのと、ガイド鏡の焦点距離が、
短いので、ちょっとしたことで、損害が、大ききなります。
この辺りは、改善しなければなりません。
この時期帰りは、相生によって牡蠣を買って帰ります。周参見に行った
メンバーからもこの日は、頼まれました。
写真は、ありませんが、昨年11月からお正月を除いて3回連続で、1月2月は、
旬なので、身は、一番大きくなってました。今年は、暖冬でしたが、味は、
濃厚で、美味しかったです。
遠征の帰りに美味しい物が、あるのは、たまりませんね。
大芦高原への遠征は、今年は、これで最後になると思います。
次回の遠征からは、奈良県の南方面になるでしょう。