昨日は、木星と土星の接近に加えて月も接近する珍しい日でした。

露出時間 1/20
カメラ:EOS KissX6i SEO-SP4C + HEUIB-II FF ISO 1600
レンズ:EF200 F2.8L USM F3.5に絞る
撮影した時は、薄雲があり木星が少しにじんでいますが、ライブビューで、
最大に拡大するとガリレオ衛星を確認できましたす、土星も楕円にかすかに
環も確認できました。
スポンサーサイト
11月に撮影した画像の最後、U.D.Aリモート観測所に手伝いに行ったときに
撮影したバーナードループとLD1622、M78です。
RedCat51と4/3のセンサーの画角では、ちょうど良い構図になるのですが、
アルニタクのゴーストが、激しくて、写野を回転させたり画角を動かしたり
して、なんとかアルニタクのゴーストを無くすのに苦労しました。
また、U.D.Aリモート観測所は、すぐ近くに道路が、ありそこのLED街灯の
影響で、画面の右下にかけて傾斜カブリがあるのと、LED街灯の光が、母屋の
屋根に当たった散乱光の影響と思われる色むらなどもあり、画面を整えるのに
苦労しました。

撮影日:2020年11月21日
露出時間 L 5分X17 R 5分X5 G 5分X7 B 5分X9
望遠鏡 RedCat51 F/4.9
カメラ QSI583WG
冷却温度 -15℃
フィルター Baader Planetarium LRGBフィルター
ガイドカメラ ZWO ASI 120MM-S
ガイド鏡 ZWO 30F4 Mini Guider Scope
赤道儀 EM-11 Temma2Jr
この周辺の撮影は、アルニタクが、明るすぎて、悪さをするのですが、カメラの
何処か当たって発生したアルニタクの激しいゴーストを無くすのに撮影前に
苦労したのと、画像処理で、LED街灯の影響を消すのに苦労した画像でした。
11月14日、IC348を撮影した後に望遠鏡を南に戻してIC2177 カモメ星雲を撮影
したのですが、IC348の撮影の時間を使いすぎて、こちらは、露出不足になって
しまいました。
QSI583のセンサーKAF-8300は、赤感度が、高く、青感度が、低いので、B画像が、
少ないとどうしても単調な色合いになってしまいますね。

撮影日:2020年11月15日
露出時間 L 5分X13 R 5分X5 G 5分X4 B 5分X4
望遠鏡 RedCat51 F/4.9
カメラ QSI583WG
冷却温度 -15℃
フィルター Baader Planetarium LRGBフィルター
ガイドカメラ ZWO ASI 120MM-S
ガイド鏡 ZWO 30F4 Mini Guider Scope
赤道儀 EM-11 Temma2Jr
この日の遠征では、淡い系の分子雲と比較的明るい散光星雲を撮影しましたが、
RedCatは、口径51㎜のF4.9なので、分かっていたことですが、淡い系の対象は、
露出時間をかけても写りが、悪く、画像処理で、必要以上に強調処理をしないと
いけないので、この手の対象には、向いていませんね。
口径51㎜のF4.9では、カモメ星雲のような比較的明るく広い対象に使うのが、
無難でしょう。
RedCat51の良い所は、焦点距離が、250㎜と望遠レンズ並みでもFSQと同じ
ペッツバール型光学系なので、星像は、良いので、望遠レンズ的な使い方が、
できるところでしょう。
11月14日の遠征で、撮影したIC348ですが、RedCat51では、分かっていましたが、
口径と明るさが、不足しすぎでしたね。
トータルで、220分露出しましたが、撮影中に突風が、吹くなどしてボツ画像も
ありましたが、トータルで、195分の露出でも淡くて、画像処理で、かなり強調
処理したので、画像が、かなり悪くなってしまいました。

撮影日:2020年11月14日
露出時間 L 5分X18 R 5分X6 G 5分X8 B 5分X7
望遠鏡 RedCat51 F/4.9
カメラ QSI583WG
冷却温度 -15℃
フィルター Baader Planetarium LRGBフィルター
ガイドカメラ ZWO ASI 120MM-S
ガイド鏡 ZWO 30F4 Mini Guider Scope
赤道儀 EM-11 Temma2Jr
下は、同じ時に撮影したIC348の周辺です。こちらも2時間露出しましたが、
撮影中に突風が、吹いて、6枚ボツになりました。

撮影日:2020年11月15日
露出時間 3分X34
レンズ:SIGMA 50mmF1.4 DG HSM F3.2 に絞る
カメラ:EOS KissX6i SEO-SP4C + HEUIB-II FF ISO 1600
赤道儀 :スカイメモS
この領域は、ペルセウス座分子雲と呼ばれる領域で、地球から最も近い分子雲です。
画面の黒い所が、分子雲の濃いところで、分子雲を励起させて赤く輝かせることの
できる恒星か、近くにあるのが、カリフォルニア星雲で、分子雲を励起させて赤く
輝かせることはできないけれども分子雲を光らせるているのが、M45スバルです。
また、IC348とNGC1333は、分子雲に恒星の光が、反射している反射星雲です。
M45スバルは、私が、中学、高校のときの天文の本では、生まれたての恒星の周りに
まだ、ガスが、残っていて、それを星団の星が、輝かせていると書かれていましたが、
近年の観測で、M45スバルは、たまたま、若い星団と分子雲が、重なっているだけと
判明しています。
こう見ると、分子雲が、周囲の環境でいろいろな星雲になっている面白い領域です。