M64 邪眼銀河

新月期に天気が、良くなくて、撮影に行けず、立春を過ぎると薄明も早くなるので、
19日に大芦高原に撮影に行って来ました。

天気は、月が、沈む近くまで晴れたり曇ったりでしたが、午前1時半ごろから
快晴になりました。しかし、空は、一足早く春の空で、透明度は、イマイチでした。
先月は、寒波が、来ているときに大芦高原に行きましたが、その時は、凍るような
澄んだ空でしたが、1ヶ月で、空も大きく変わるものです。

撮影したのは、M64 NGC4826 黒目銀河。M64は、以前にも撮影しましたが、今回は、
Canonの1.4倍のテレコンを入れて撮影しました。しかし、この銀河は、中心の暗黒帯
以外は、あまり特徴のない銀河なので、拡大しても同じでした。

撮影は、ちょこっと問題がありL画像が、撮影した半分の画像が、ガイド
エラーで、ボツになりました。で、画像処理では、L画像をLRGBの画像を全て
コンポジットしてL画像を作りました。

M64 邪眼銀河
撮影日:2021年2月20日
露出時間 L 5分X7 R 5分X6 G 5分X8 B 5分X8
望遠鏡 FSQ-106フローライト鏡筒 Canon EXTENDER EF 1.4x III
カメラ QSI628WS
冷却温度 -15℃
フィルター Astronomik Deep-Sky RGBフィルター Astronomik L-2フィルター
ガイドカメラ SSAG
ガイド鏡 ZWO 30F4 Mini Guider Scope
赤道儀 EM-11 Temma2Jr
撮影地 岡山県大芦高原

IMG_0785[1]

帰りは、この時期は、相生の道の駅「あいおい白龍城」に寄って、旬の牡蠣を
買って帰りました。
冬場に大芦高原に撮影に行くと帰りに買いに行くのですが、味は、2月の牡蠣が、
一番美味しいですね。
IMG_0794[1]

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[ 2021/02/23 15:13 ] 天体写真 | TB(-) | CM(0)

ヒーターコントローラー

立春を過ぎて、少し、暖かくなってきました。

さて、屈折望遠鏡やカメラレンズでの天体撮影で、厄介なのは、夜露による結露です。
多くの場合、露除けヒーターを使いますが、問題になるのが、ヒーターの温度
制御でしょう。最近では、アマゾンなどで、カメラレンズ用では、以下のような
ヒーターのコントローラーが、付いた物が、売られていますが、無い物もあります。
IMG_0779[1]

望遠鏡用でもヒーターコントローラーが付いた物が、ありますが、多くの場合、
ヒーターとコントローラーは、別売りだつたりします。また、ヒーターの接続が、
オーディオ用のRCAプラグだったりして、ヒーター単では、使い勝手が、悪かったり
します。
IMG_0781[1]

ヒーターのコントローラーが無いと、ヒーターが、発熱しすぎたり電源の消耗が、
大きかったりして、気が付くとバッテリー切れになっていたりします。
そこで、手軽に入手できて、簡単にヒーターの温度制御できる物を紹介します。

まず、ヒーターの温度制御ですが、これは、PWM制御といわれる制御方法で、
ヒーターの温度をコントロールしていいます。PWM制御の詳しいことは、検索して
もらうとして、簡単に言うと、電源を一定の周期で、ON、OFFしています。
最近では、LED照明の調光に使われています。そして、このLED照明の調光用の
コントローラーが、ヒーターの温度制御に使えます。
以下に具体的な物を紹介します。

出力5Vのモバイルバッテリーを使う場合は、以下のようなモバイルバッテリー用の
LED照明の調光器を使います。
IMG_0776[1]

これ小さいですが、出力は、5V 2Aあります。ヒーターは、多くの場合、5Vで、
1.5A以下なので、十分な容量が、あります。但し、繋ぐヒーターは、1本です。

DC12Vで使う場合は、以下のようなACアダプター用のLED照明の調光器を使います。
こちらは、12Vで、4Aの容量が、あります。
IMG_0777[1]

具体的な、使い方ですが、LED照明用調光器は、それだけでは、LEDの光かたが、
分からないので、ヒーターに繋ぐ前にLED照明用調光器にLEDライトなどを繋いで、
LED照明用調光器の点灯モードと点灯速度を確認にした後にヒーターを繋いで、
温度を確認します。ヒーターの温度と点灯モードと点灯速度が、決まれば、
電源を切ってもLED照明用調光器は、そのモード記憶しているので、次回から
ヒーターは、設定した温度になります。

望遠鏡用のヒーターで、接続が、オーディオ用のRCAプラグのものを使うために
私は、以下のようなLEDの点灯モードが、分かる接続器を作りました。
IMG_0756[1]

中身は、簡単で、入力を分岐した、並列にLEDを繋いで、安全策に短絡防止の
ダイオード入れただけです。
IMG_0755[1]

露除けヒーターのコントローラーを自作するのは、結構大変ですし、ネットを
見ていると自作でもかなり危険な物を自作して、紹介している物も見かけますが、
市販のDC電源用のLED照明用調光器を利用すれば、簡単に露除けヒーターの
コントローラーに流用でいます。

但し、もし、テストの時点で、電源やバッテリー、LED照明用調光器に異常な発熱が、
起きた時は、発火の危険が、あるので、すぐに使用をやめてください。
[ 2021/02/07 15:45 ] 機材 | TB(-) | CM(0)