M94 ヒナギク銀河

3月、4月は、公私ともにいろいろと忙しく、なかなか頼まれたことや
趣味にことが、できない状況でしたが、4月10日は、天気が良かったので、
久しぶりに撮影に出かけました。
4月も10日を過ぎると夏の物が、上がって来るので、初めは、南に行こうか
考えたのですが、北の系外銀河で、撮りたいものが、まだあるので、
北の撮影ポイントに行くことにしました。
この日、撮影ポイントには、同じ天文サークルのN嶋さんも来られていて
2人での撮影となりました。

お天気は、予報では、一晩快晴だったのですが、午後10時頃から雲が、
出だして、一時曇天になり、終わりかと思いましたが、午前2時頃に
快晴になり何とか撮影が、できました。
この日は、八塔寺に行っていたメンバーもおられて、そちらは、午前
0時頃から晴れだしたようですが、こちらは、八塔寺よりも東になるので、
晴れるのが2時間近く遅くなったようです。

この日、本当は、NGC4725を撮影したかったのですが、セッティングして、
対象を導入して、撮影を始めようとしたところで、曇られて、晴れたとき
には、西に低くなっていたので、撮影対象をM94に変更しました。
近くにM63が、あり、こちらは、よく撮影されていますが、M94は、結構大きく
明るいですが、マイナーな系外銀河です。
M94には、ヒナギク銀河という和名もついていて、確かに見た目が、ヒナギクの
ような形をしています。

薄明まで露出しましたが、露出不足で、解像度が、イマイチでした。
画像で、銀河の周りが、少し暗くなって、ドーナツ状になっていますが、
これは、決して、銀河を強調して、こうなったのではなく、M94は、この様な
構造を持つ銀河なのです。周りの淡い所も希薄な恒星の集まりなのです。
M94は、二重のリング構造を持つ銀河で、内側のリングでは爆発的な星形成が、
起こっているLINER銀河と呼ばれる活動的な銀河です。
また、最近の研究では、M94には、多くの系外銀河にある暗黒物質が、ほと
んどか、まったく無い珍しい銀河なのです。


M94
撮影日:2021年4月11日
露出時間 L 5分X8 R 5分X6 G 5分X6 B 5分X6
望遠鏡 FSQ-106フローライト鏡筒 Canon EXTENDER EF 1.4x III
カメラ QSI628WS
冷却温度 -15℃
フィルター Astronomik Deep-Sky RGBフィルター Astronomik L-2フィルター
ガイドカメラ ZWO ASI120MM-S
ガイド鏡 ZWO 30F4 Mini Guider Scope
赤道儀 EM-11 Temma2Jr
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[ 2021/04/18 14:06 ] 天体写真 | TB(-) | CM(0)