台風14号が通過しましたが、皆さんの所は、大丈夫でしたでしょうか?
こちらは一時、雨風が、強かったですが、朝には、晴れ間も出てました。
そして、「暑さ寒さも彼岸まで。」という言葉が、ありますが、お彼岸を
向かえてようやく天気が、安定してきそうです。
先週は、10日が、休みで、9日の夜が、天気が、良かったのですが、夜から
出かけることが、できなかったので、久しぶりに家の近くで、北天のIC1848を
ナローバンドで、撮影しました。
自宅の近所では、街灯の影響が、大きくて、撮影面積が、大きくなればOIII画像の
荒れが、大きくなって画像処理が、大変で、これが、限界です。

IC1848
撮影日:2021年9月10日
露出時間 SII 5分X10 Ha 5分X9 OII 5分X12
望遠鏡 RedCat51 F/4.9
カメラ QSI583WG
冷却温度 -15℃
フィルター Baader Planetarium SII 8nm Ha 7nm OIII 8.5nm
ガイドカメラ ZWO ASI 120MM-S
ガイド鏡 ZWO 30F4 Mini Guider Scope
赤道儀 EM-11 Temma2Jr
撮影場所は、家の近くなのですが、北天を撮影できる場所が、すり鉢の底の様な
場所で、すり鉢の縁の所に街灯が、あるのと、午前3時を過ぎると、すぐ横を
新聞配達のバイクが、通過する場所なので、Haは、よいのですが、OIIIは、案の定、
カブリが、大きく、SAO合成すると色が、悪いです。
また、QSI583のセンサーのKAF8300は、赤の感度が、高く、青の感度の低いセンサー
なので、ブロードバンドでもナローバンドでも青を多く撮影しないと、カラー合成
したときに色の調整が、大変なセンサーなのですが、今回も青の成分のOIIIを他よりも
多く撮影しましたが、まだ、足りないようです。
次回、SAOで、撮影するので、あればQSI583より感度は、低くなるのですが、青感度の
高いQSI540を使ってみまあしょう。
あと、ナローバンドの撮影ならば、街中でも撮影できると言われますが、実際には、青の
成分のOIIIが、街明かりの影響を受けるので、なかなか難しいです。
ナローバンドの撮影でも自宅からすぐ行ける夜空のそこそこ良い所に行きたいですね。
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少し前にタカsiさんが、U.D.Aリモート天文台を引き払って、南紀リモート天文台に
機材を集約すので、U.D.Aリモート天文台に望遠鏡を置きませんかというお話を
もらいました。
U.D.Aリモート天文台は、私も設立に関わって、当初は、望遠鏡を置く事を考えて
いましたが、家の諸事情からU.D.Aリモート天文台への参加は、やめました。
リモート天文台の建設等の費用は、5mX2mまたは、5mX2.5mのスライディングルーフなら
4台から望遠鏡の配置で、6台くらいは、置けるので、4人で、共有するとして、土地代や
電気、ネット代で、変わりますが、建設費と運用費は、年間約10万円前後になるので、
月額約1万円で、リモート天文台を持つことが、できます。
リモート天文台の運用コストが、月額1万円程度ならば、月に1回遠くに遠征するとして、
ガソリン代、往復の高速代にその他で、同じくらいになるので、晴れていれば、いつでも
撮影できると思われますが、私の場合、現在のところ平日は、会社勤務で、高齢の母親を
介護しているので、リモート天文台が、あったとしても、なかなか撮影をする時間を作る
ことは、難しいです。
ことに平日は、晴れていても、家の事を終わって、夜の11時、12時から撮影を行うのは、
いくらリモート撮影で、撮影開始後は、オートで、撮影終了後も自動で、ホームポジションに
戻して、人手を介さず自動終了することができても、撮影前の準備などは、必要ですし、
翌日の仕事を考えると、なかなか難しいです。
私としては、リモート天文台でのリモート撮影よりも晴れた時に遠征に行く方が、出かける
ために予め家の準備が、できるので、楽なのです。
高齢の親を介護していると、夜は、出かけにくいと思われますが、幸い私の親は、高齢でも
頭は、まだしっかりしているので、夕方近くに出かけて翌朝の午前中に帰って来るくらいは
問題ないので、助かっています。
リモート天文台は、何人かで、共有するれば、ランニングコストも小さくなり、晴れていれば、
いつでも撮影できるメリットは、ありますが、撮影するには、それなりに時間を作らなけば
ならず、家の事情もあり、リモート天文台を持つのは、なかなか難しい所が、あります。
[ 2021/09/12 14:54 ]
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日頃の行いが、悪いのか、新月期なのに晴れませんね。
ところで、天文ハウスTOMITAのブログで、RedCat71が、発売されると出ましたね。
RedCat71は、RedCat51の大きい版で、口径71mm F4.9 焦点距離350mmとのこと
鏡筒の構造が、RedCat51から変わって、フォーカッシングが、インナーフォーカス
方式になって、ピント調整時にRedCat51の様に鏡筒が、伸び縮みしない構造に
なったので、RedCat51が、望遠レンズ的だったのが、RedCat71は、望遠鏡らしく
なりましたね。
付属品は、鏡筒バンド、バーティノフマスク、スケアリング調整機構、回転装置、
アルカスイスとビクセン規格のデュアルアリガタにハンドルとキャリングソフト
ケースが、標準付属で、価格が、198000円とペッツバール型の鏡筒としては、お手頃価格。

そこで、RedCat71に競合するのが、タカハシのFSQ-85EDでしょうね。
FSQ-85EDは、ノーマルだとF5.3 焦点距離430㎜ですが、多くの場合、レデューサー
QE0.73×を付けて、F3.8 焦点距離327㎜で、使うのが普通でしょう。私も大抵は、
F3.8仕様で、撮影しています。
FSQ-85EDのレデューサー仕様とRedCat71で、焦点距離が、ほぼ同じですが、同じ
ペッツバール型の鏡筒なので、恐らく星像は、FSQ-85EDのレデューサー仕様よりも
RedCat71の方が、補正レンズを使用していないので、良いと考えられます。
これは、RedCat51の星像を見れば分かります。
取り回しもRedCat51同様に考えられているようで、遠征先での組み立て、撤収も
楽そうです。重量もFSQ-85EDよりも軽そうですし。
そして何よりも価格でしょう。FSQ-85EDは、QE0.73×レデューサーの他に回転装置
などの必要なパーツも含めると40万円超えに対して、RedCat71は、必要な物が、
含まれて、約20万円とFSQ-85ED一式の半額、焦点距離が、350mm程度で、撮影するので
あれば、余分な高価なパーツが、必要ないので、価格的にもRedCat71の方が、圧倒的に
アドバンテージが高いでしょう。
WilliamOpticsは、台湾の望遠鏡メーカーですが、屈折望遠鏡では、かなり性能の
良い鏡筒を出しています。天体望遠鏡は、”日本メーカーが、一番”と思っているのは、
もう時代遅れですよ。
日本のアマチュア天文界の問題は、欧米の本当の一流メーカーの製品が、日本国内で
販売されていないこだと思いますね。
[ 2021/09/05 17:28 ]
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