Star Adventurer GTiが、やって来た。

Star Adventurer GTiは、Sky-Watcherが、出した小型の自動導入赤道儀で、
欧米では、今年の10月ごろに販売が、始まりましたが、日本では、まだ、
販売されていません。
欧米では、販売開始後すぐに売り切れたようで、アメリカでもヨーロッパ
でも入荷待ちになっていましたが、アメリカのニューヨーク州の天文ショップが、
In Stockだったので、注文するとすぐに日本に発送してくれて、12月11日に
アメリカからStar Adventurer GTiが、届きました。IMG_0888[1]

この赤道儀は、本格的に使える自動導入赤道儀としては、世界最小でしょう。
IMG_0889[1]

Star Adventurer(スカイメモS)と並べるとこの大きさですから。
IMG_0890[1]

SIGHTRONのカーボン三脚に載せて、RedCat 51を付けるとこんな感じです。
IMG_0892[1]

天体写真での使い方としては、口径80㎜までの短焦点屈折や300㎜までの
望遠レンズでの撮影用です。

作りですが、写真で、見ていると良さそうですが、実物は、日本製の物から
すると、正直少し”チャチィ”です。Wifiの表示のある電池ボックスカバーは、
写真では、金属のように見えますが、実物は、ブラスチックです。
正直、ぶつけると、割れます。
しかし、価格が、アメリカで、644ドル日本円で、約8万円なので、こんな物
でしょう。

赤道儀としては、中身は、Sky-WatcherのEQ赤道儀と同じなので、よくできて
います。アメリカでの販売を主に考えているのかバランスウエイトが、5ポンド
約2.5Kgと少し重いように思います。しかし、幸いウエイト軸の軸径が、ビク
センと同じ20㎜なので、2.5Kgのウエイトが重いときは、ビクセンの軽いウエ
イトを使えばよいと思います。

アリミゾの押さえが、点押さえなのが、気に食わないですね。
ここは、値段が、上がってもやはりこだわって、面押さえににして欲しいですね。
IMG_0894[1]

操作は、Wifiを標準搭載しているので、基本的にWifiで、スマホやタブレットから
SynScan Proのアプリから操作しますが、ハンドコントローラの端子が、付いて
いるので、SynScanハンドコントローラーからも操作できます。
自動導入もWifi経由で、スマホやタブレットからSkySafariで、できます。

PCとの接続は、USB端子が、付いていて、USBシリアル変換内臓で、シリアル通信で、
PCと繋がりますが、私が、試したところでは、SynScanのASCOMドライバー経由で、
Cielなどの星図ソフトに繋がらず、PC用のSynScan ProのソフトしかPCと繋がりません。
しかし、EQMODを使えばハンドコントローラ端子経由で、EQASCOM経由で、星図
ソフトに繋がります。確認済みです。

三脚との接続は、3/8のカメラネジなので、大型のカメラ用カーボン三脚にも
載せられます。携帯性を考ええるとStar Adventurer GTi用のオリジナルの三脚
よりもSIGHTRONのカーボン三脚や大型のカメラ用カーボン三脚の方が、使いやすいと
思います。
IMG_0891[1]

使用上の注意点

一番の注意点は、赤道儀の構造上、赤経の駆動範囲が、180°しかないので、子午線を
超えて導入したり、ガイドする場合、”イナバウアー”状態にできないので、子午線超えで、
反転は、必須です。

赤径、赤緯の粗動が、硬いです。赤径は、バランスが、取れているか分かりにくいので、
要注意です。

この赤道儀は、電源を入れただけでは、恒星時追尾は、しません。追尾するには
SynScan Proのアプリの恒星時駆動をチェックしないといけません。
電源を切ると、これを忘れてしまうので、電源を入れると、この操作が、必須です。

電源やUSB端子が、赤道儀の上面に付いているので、従来のコネクターを使うと鏡筒と
干渉したり接続不良を起こすことが、考えられるので、写真のようなL型端子への変換を
使う方が、良いと考えます。
IMG_0896[1]

また、日本では、夜露が、ひどい時は、ここから結露して水滴が、中に入る可能性も
あるので、夜露が、ひどい時は、端子に結露しないように、ここに何か、カバーなどを
置いた方が、よいと考えます。
IMG_0893[1]

届いて、この1週間室内いろいろ触った感想

いろいろ触った感想は、価格的に作りや構造に??な所は、ありますが、日本の
メーカーにはない発想で、小型の自動導入赤道儀としては、良くできていると
思います。
私のように初めてEQ赤道儀を使う人には、使い方を理解するまでにいろいろ
調べたりするのが、面倒ですが、中身が、EQ赤道儀なので、EQ赤道儀のユーザーは、
使いやすと思います。

さて、12月24日天気が、良ければ岡山県の大芦高原に行くので、これが、初陣になり
そうです。実物を見てみたい人は、来てもらってもいいですよ。


スポンサーサイト



[ 2022/12/18 05:24 ] 機材 | TB(-) | CM(0)