赤道儀のベルトドライブについて

日本では、赤道儀の赤経、赤緯のウォームギアと駆動モーターとの接続は、平ギアを
使うことが、一般的ですが、アメリカのASTRO-PHYSICSのMach1GTOや1100GTO、1600GTO、
Software BisqueのParamount MEやParamount ME II、イタリアの10 MICRONのGM1000や
GM2000など海外の中、大型の赤道儀では、ウォームギアと駆動モーターとのバック
ラッシュを無くすためにベルトドライブを使うことが、一般的です。
写真は、10 MICRONのGM2000の赤経側のモーターです。
イメージ 1


日本の天文屋の間では、ベルトドライブでは、ベルトが、伸びるのではとか、すぐに
劣化するのではと考えられているようですが、ここで、使われているベルトは、工業用の
ベルトで、工作機械や、自動車などに使われている物と同じで、1分間に数千回転する
ような環境や、高温の環境で使用されるものと同じなので、日本の天文屋の間で思い
込まれているようなことは、一切ありません。

ベルトドライブのメリットは、バックラッシュが、無くなるところにあります。
平ギアの組み合わせでも調整すればバックラッシュが、無くなると思われていますが
機械屋さん達の常識では、平ギアの組み合わせでは、バックラッシュは、無くならない
というのが、常識です。赤道儀のギアの調整をされた経験のある方は、分かっていると
思いますが、平ギアの噛み合わせを調整しても、すぐに元に戻ってしまいます。
しかし、ベルトドライブでは、バックラッシュは、起きません。
赤道儀で、赤経、赤緯の駆動伝達で、バックラッシュが、無いというのは、大きな
メリットで、SkywatcherのAZ-EQ6GoToは、ベルトドライブですし、EQ6もベルトドライブ
に改造するキットなども出ています。
また、海外では、タカハシのJP赤道儀をベルトドライブにする写真のようなキットも
出ています。
イメージ 2

イメージ 3


GP、GPD赤道儀やEM-10、EM-11赤道儀クラスの赤道儀では、赤経、赤緯のウォームギアと
駆動モーターとの接続は、平ギアで、良いと思いますが、EM-200やJP赤道儀以上のクラスの
赤道儀では、赤経、赤緯のウォームギアと駆動モーターとの接続は、ベルトドライブに
した方が、長焦点での追尾精度が良くなるは、あきらかです。

また、駆動するモーターも日本では、トルクを得るためにユニポーラ型のステッピング
モーターと減速ギアを組み合わせて使うことが、一般的ですが、海外では、高トルクの
バイポーラ型のステッピングモーターで、減速ギアを使わずにベルトドライブで、直結
しているので、本当にバックラッスレスです。
日本のタカハシやVixenも中型以上の赤道儀では、ベルトドライブを採用するべきだと
思いますし、サードパーティのK-ASTECやNE企画でもJP赤道や中型以上の赤道儀では、
ベルトドライブができるものを選択できるようになるとありがたいと思いますね。

個人的には、この先、赤道儀を50万円以上かけて買い換えるのであればイタリアの
10 MICRONのGM2000やASTRO-PHYSICSの1100GTOあたりを選びますね。

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[ 2014/02/09 17:40 ] 機材 | TB(0) | CM(19)

No title

はじめまして。私もスカイエクスプローラーSE2(HEQ5)のベルト駆動キットをイギリスより取り寄せましたが、まだ交換作業していません。バッククラッシュレス化やPEの改善など楽しみにしています!経年劣化なども気にはなりますが、そのときは取り替えればいいと思ってます。
[ 2014/02/09 19:17 ] [ 編集 ]

No title

こんばんは。お久しぶりです。
確かにこの辺の割り切りは日本人には苦手ですね。
でもこれからの赤道儀はあらゆる使用環境に柔軟に対応できることが望まれつつあるのに、
日本の赤道儀は相も変わらず追尾精度にこだわり過ぎなのかもしれません。

日本の独壇場だった市場が、あっというまに海外勢に席巻されてしまったのは、
この辺にも起因するのかもしれませんね。
[ 2014/02/09 19:43 ] [ 編集 ]

No title

なるほど、ノータッチガイドの追尾性能ですか~。まだまだ若輩者ですので規定概念にとらわれずに楽しんでいきたいと思ってます。
ヤフーブログにてHEQ5の改造前後のPEについてレポートしたいと思いますので、その時は是非、みてくださいね。
[ 2014/02/09 19:52 ] [ 編集 ]

No title

ダイレクトドライブではなくウォームギアシステムではバッククラッシュの要因は平ギアシステムから来るので、海外のロボティック可能な自動導入赤道儀はベルトドライブが主流ですものね。
私も真剣にベルトドライブに変更しようかと思いました。設計の仕方や計算方法を先ず調べないと行けませんが、何か良いサイトとかありますか?
[ 2014/02/09 20:58 ] [ 編集 ]

No title

近江商人さん、こんにちは。
EQ6Pro用のベルトドライブキットを購入されたのですね。改造は、まだとの
ことですが、改造後のテスト結果楽しみにしています。
[ 2014/02/09 22:46 ] [ 編集 ]

No title

ウラカンさん、こんにちは。
天文機器に関しては、日本は、世界と比べるとかなりどころか
ガラパゴス化していると言っても良いくらいです。
日本のメーカーは、ユーザーの意見をあまり聞きませんが、
ユーザーが、いろいろと情報を発信して、変えて行くしか
ないでしょうね。
[ 2014/02/09 23:05 ] [ 編集 ]

No title

NGCさん、こんにちは。
赤道儀ベルトドライブ化の方法を説明したサイトは、知りませんが、
ベルトドライブの接続比率は、プーリーの歯数か直径比で決まります。
モータードライブの設定もこれまでと変わらないので、比較的簡単に
移行できます。
注意することは、モーターの応答速度と導入速度の最高速度だけですね。
[ 2014/02/09 23:38 ] [ 編集 ]

No title

NS企画の西岡です。いろいろお世話になっております。ベルトドライブの記事を興味深く読みました。一台作りたいと思っています。そこで、どこのメーカ?、どの様なプーリ、工業用のベルト?、モータ?が良いものか分かりません。ご教示いただけますと助かります。よろしくお願いします。
[ 2014/03/30 10:21 ] [ 編集 ]

No title

こんにちは、西岡さん。
ベルトドライブのプーリーとベルトは、モノタロウで入手できます。
http://www.monotaro.com/
モーターは、NS-5000で使われているモーターが使えます。
トルクが足りない場合は、高トルクのバイポーラ型の方が、よいと
思います。接続比は、平ギアと同じです。
導入速度の最高速度は、応答周波数によります。
ベルトドライブと言っても、平ギアが、ベルトに変わるだけで
後は、何も変わりません。
[ 2014/03/31 01:22 ] [ 編集 ]

No title

ありがとうございました。参考になります。もう手配して作業を進めています。しばらくすればテストできると思います。楽しみです。
モータの方はPKP243、2相3Aモータ(ギアヘッド無し)、5相モータなど考えています。製品化できるか分かりませんが、後でご連絡します。
[ 2014/04/02 00:09 ] [ 編集 ]

No title

こんにちは、瀧澤と申します。
検索しましたらここに来ました、お尋ねしたいのですが、よろしくお願いいたします。

いまヤフオクで『Kenko スカイエクスプローラー SEII赤道儀【ベルト駆動改造】』の出品がされていますが(2015.08.29(土)22:23終了)、ベルト駆動は最高速度の800倍速でも問題なく天体を導入出来るものなのでしょうか?(約10キログラムの20センチニュートン反射を載せる予定)。

お忙しいところ申し訳ありません、入札を検討しておりまして、よろしくお願いいたします。
[ 2015/08/27 02:07 ] [ 編集 ]

No title

カタログスペックでは、ベルトドライブでなくても800倍速と
ありますが、高速になるとモータートルクが、無くなるので
重い機材を載せると高速導入が、できないことがあります。
ベルトドライブでは、モーターとの接続で、ギアの噛み合わせが
無くなるので、バックラッシュが、小さくなりますが、高速
導入が、可能になるという訳ではありません。
自動導入では、200から300倍速位が、安定して、安全に使えます。
[ 2015/08/28 02:28 ] [ 編集 ]

No title

お返事ありがとうございます。

ベルトとギアでは重い機材を載せた場合、高速導入時にどちらが向いているとは言えない様ですね、200から300倍速位が安全ですか。

私は、高速導入のどの赤道儀でも、限界近い重量を載せた場合でも最高速は使えると思っていましたので、考えが甘かったようです。

Orcaさん、私の手持ちの20センチF5ニュートン反射を載せるのに、お薦めの赤道儀がありましたら教えていただけませんか、こちらは住宅地ですので高速導入時の音が静かなものが良いと思っています、また冷却CCDカメラの5~6ミリの写角に一発で入る様な精度があれば良いと思っていますが。
[ 2015/08/28 11:45 ] [ 編集 ]

No title

自動導入赤道儀の選択ですが、これは、お使いになる鏡筒の重量に
よります。20cmF5のニュートンでも昔のMT-200のように鏡筒重量が
重い物であれば、赤道儀は、JP赤道儀やEM-400クラスが、必要に
ないりますが、最近のSkyWatcherのような鏡筒ですと軽いので、
EM-200クラスで、十分運用できます。
私の星仲間でも30cmF4ニュートンをEM-200で、撮影している人が
います。
自動導入赤道儀の選定ですが、安定した運用をお考えでしたら
国内メーカーのタカハシやビクセンをお勧めします。
海外メーカーでしたらAstro-Physicsや10MICRONをお勧めします。

自動導入の導入精度については、これは、設置精度と導入ソフトの
時刻や位置精度に寄るところが大きいです。
赤道儀を正確に設置しても自動導入だらと言って必ず導入対象を
一発で、画面中央に導入できるものではありません。
CCDも面積が、小さくなれば、それは、さらに難しくなります。
[ 2015/08/29 14:57 ] [ 編集 ]

No title

アドバイスありがとうございます。

私は、SkyWatcherの20センチF5ニュートン反射鏡筒をもっています、これは1年位前に限定的に生産されたものの様です。

昔はタカハシ160P型やペンタックスMS-5(中古)を持っていたのですが、生活苦により手放しました(今はビクセンのセンサー型赤道儀あり)。

今は年金を受取る様になり、一時より生活が楽になり高速導入赤道儀を検討しておりますが、低価格なものしか検討できません。

ヤフオクに出ていた、『Kenko スカイエクスプローラー SEII赤道儀【ベルト駆動改造】』ですが私は85000円で入れたのですが、95000円で終了しております。

ヤフオクに今出ている、オライオン アトラスEQ-G自動導入赤道儀(終了日時:2015.09.05(土)22:20)、にも注目しています。

では、またよろしくお願いいたします。
[ 2015/08/30 15:07 ] [ 編集 ]

No title

こんにちは。
AP 1100GTOは残念ながら(?)ベルトドライブではありませんでした。先日メンテのために赤径のギアボックスカバーを空けたところすべてギアでした。かつモーターに隣接するギアはテフロンっぽいです(写真を投稿できればわかりやすいのですが)。

友人が10 Micron GM 1000 HPSを使っていて観望地で見せてもらいましたが、ベルトドライブなのか静かでスムースな動きでした。極望がないのですが3 star alignmentですばやくあわせることができます。友人いはく「極望がないので日本人には受けず、それゆえ国内に正規代理店がない」とのことでした。
[ 2015/12/26 10:02 ] [ 編集 ]

No title

やなもだけさん、こんにちは。
APの赤道儀は、900GTOと1200GTOが、廃盤になって、統合される形で、1100GTOが
出ましたが、1100GTOは、ベルトドライブではないのですね。
接続ギアが、テフロンとは強度的にどうなのかと思いますが、本当なのでしょうか??
それにしてもやなもだけさんが、1100GTOで、ご友人が、0 Micron GM 1000 HPS
とは、うらやましい限りです。
海外製の赤道儀で、上位機種は、コンピュータ化が、進んでいて、極望は、無いですね。
10 Micronは、日本では最近、国際光器が、代理店で、販売を始めましたが、価格が、
高いですね。
[ 2015/12/27 05:16 ] [ 編集 ]

No title

> 本当なのでしょうか??
私もあけてびっくりしました。こちらは下位機種のMach1GTOのギアボックスですが、1100GTOもほぼ同じものです。
この白いワームホイールは金属には見えません。
http://www.astro-physics.com/tech_support/mounts/mach1gto/Gear%20Mesh%20Mach1%20-%20newer.pdf

10micronは国際光器で販売を開始したのですね、知りませんでした。絶対的な金額は確かに高いですが、エンコーダーを備えていることなど機能を考えると、同サイズの国産ものよりも魅力的に感じてしまいます。
[ 2015/12/28 01:45 ] [ 編集 ]

No title

やなもだけさん、こんにちは。
ギアボックスを拝見しましたが、これは、もしかするとモーターの
エンコーダーの回転検出用かもしれませんね。

10 Micronの赤道儀は、確かに国産品よりも高いですが、それだけの
魅力は、ありますね。
[ 2015/12/29 03:07 ] [ 編集 ]

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