PHD2による極軸調整

オートガイドソフトのPHD2には、ドリフト法による極軸調整機能が、あります。この機能を
使うと北極星が見えない場所でも極軸を合わせることができます。また、赤道儀の極軸望遠鏡の
精度や偏心を観察することが、できます。
以下は、PHD2の表示を日本語化しているので、PHD2のキャプチャー画面の表示は、全て日本語に
なっています。

赤道儀の設置

ドリフト法では、赤道儀の水平と垂直の調整で、極軸を合わせるので、赤道儀を設置するときに
赤道儀の水平を出しておきます。
GP、GPD赤道儀では、極軸を合わせるときに赤道儀の水平を出しますが、タカハシの赤道儀では
赤道儀に付いている水準器で、水平を出して極軸を合わせますが、これでは、赤道儀の水平を
出せないので、写真のような水準器で、赤道儀の設置時に水平を合わせておきます。
イメージ 1


PHD2の設定

PHD2によるドリフト法もオートガイドの設定と同じです。
ドリフト法で、極軸調整を行うのとオートガイドで、望遠鏡の焦点距離が、変わる場合は、
脳のアイコンをクリックして、ドリフト法で、使う望遠鏡の焦点距離に設定を変更します。
イメージ 2


極軸調整の準備

PHD2による極軸調整も手順は、従来のドリフト法と同じなのです。
望遠鏡を子午線付近に向けて、オートガイドと同じ手順で、キャリブレーションを行います。
ガイドが、始まったらガイドを停止させます。
次にPHD2の画面左下のTrendlinesにチェックを入れます。
イメージ 3


ドリフト法での極軸調整

ツール→ドリフト法極軸調整で、方位角調整の画面が、表示されます。
イメージ 4

ドリフトのボタンを押すと、自動的に画面上の星を選択して、計測を始めて、方位角のずれが、
赤線で、表示されます。
方向角の調整は、この赤線のグラフが、水平になるように赤道儀の水平方向の調整ネジを動かして
行います。
調整を行う時は、調整のボタンを押して、ドリフトを止めて、赤道儀の水平方向の調整を行います。
ドリフトと調整を繰り返して、方位角の調整を行います。
調整を繰る返していると子午線付近から離れて行くので、時々望遠鏡の向きを子午線付近に
戻します。
調整が、合ってくると、調整の動きが、シビアになります。調整の追い込みは、ドリフトを長く
行いグラフの動きを見ながら行います。
方位角の調整が、追い込めれば下のように赤線のグラフが、水平になります。
イメージ 5

この状態になれば方位角の調整は、完了です。

次に望遠鏡を東または西に動かして、高さ約30度位の位置に向けます。このとき赤緯方向には
絶対に動かしては、いけません。
ドリフト法調整の画面で、「>高度」のボタンを押すと高度調整の画面が、表示されます。
イメージ 6

高度の調整も方位角の調整と同じ手順で、ドリフトボタンを押して、計測したグラフを観察して
調整ボタンを押して、赤道儀の垂直方向の調整ネジを動かして行います。
高度の調整も調整が、追い込めれば下のように赤線のグラフが、水平になります。
イメージ 7

この状態になれば高度の調整も完了です。

以上で、赤道儀を設置した場所での極軸調整は、完了です。

PHD2による極軸合わせでは、極軸を調整する望遠鏡の焦点距離が長くなると、最後の追い込みが
シビアになり結構大変になります。300~400mm程度の望遠鏡で、極軸調整を行っても十分な極軸の
精度が、あります。

赤道儀の極軸望遠鏡の精度や偏心をこのPHD2の極軸調整のグラフを見ることで、観察することが
できます。

ソフトで、極軸合わせや、極軸のセッティング精度、極軸望遠鏡の偏心を計ることが、できるので
使ってみて下さい。
スポンサーサイト



[ 2014/11/02 06:15 ] 機材 | TB(0) | CM(18)

No title

さすがしっかりと日本語化既にされていますね。極軸支援手順紹介ありがとうございます。遠征先で活躍しそうです。
[ 2014/11/02 09:14 ] [ 編集 ]

No title

先日の遠征で出会った方に、ドリフト法について教えていただきました。これって、ベランダ観測する場合には大変役に立ちますね。太陽撮影時は屋上まで機材を持っていくのが大変なので重宝しそうですね。夜に北極星が見えない状態でこの方法で極軸合わせるのに1時間ぐらいで合わせられますでしょうか?初めてだともっとかかるでしょうか?
[ 2014/11/02 11:37 ] [ 編集 ]

No title

こんばんは
なぁ~るほど、これは良い方法を頂戴しました。
極軸望遠鏡のない赤道儀にも使えますね。
手順紹介ありがとうございました。
[ 2014/11/02 18:55 ] [ 編集 ]

No title

Orcaさん、詳説ありがとうございます。支援機能があることは浜松のTezさんからも伺っていたのですが、まだ試してなかったのもあって、とても助かります。
暫くはニワトリ中心になりそうですから、EM-200も北天用として常設する予定・・
[ 2014/11/02 19:08 ] [ 編集 ]

No title

NGCさん、こんにちは。
PHD2の日本語化は、別の方が、作られたファイルを利用しています。
Googleで、PHD2の日本語化で検索するとヒットします。
PHD2の極軸調整は、勘どころをつかむのが大変なので、まずは、自宅で
練習してから遠征で使ってみてください。
[ 2014/11/03 00:53 ] [ 編集 ]

No title

YKさん、こんにちは。
ドリフト法は、北極星の見えない所での極軸合わせでは、大変有効ですね。
初めての場所で、ドリフト法での極軸合わせは、方位角の調整量が、
分からないので、結構時間が、掛かります。私が、初めて自宅ベランダで
ドリフト法で、極軸を合わせた時は、1時間以上かかりました。
PHD2の極軸調整も勘どころ掴むまで大変なので、同じくらいかかると
思います。
あと、自宅ベランダでしたら極軸を合わせた後に脚の位置をマーキング
しておくと次回から極軸合わせが、楽になります。
[ 2014/11/03 01:26 ] [ 編集 ]

No title

タキさん、こんにちは。
PHD2の極軸調整は、大変便利な機能なので、おおいに使ってください。
海外のハイエンドの赤道儀では、ポーラーアライメントで、極軸を
合わせるので、極軸望遠鏡は、ありませんよ。
[ 2014/11/03 01:43 ] [ 編集 ]

No title

UTOさん、こんにちは。
PHD2の極軸調整機能は、極軸合わせだけでなく、極軸の精度を
測ることにも使えるので、大変便利です。
赤道儀を常設にしても使うときに極軸の検証が、楽にできると
思うので、使ってみてください。
[ 2014/11/03 02:04 ] [ 編集 ]

No title

今日は久々に機材整備ができたので、極軸の追い込みをやろうと思ってましたが、昼間は晴れていたのに、今は全天曇りです。
この方法であわせるつもりだったので、この記事は凄く役にたちましたが、また次回ということで残念です。
[ 2014/11/03 18:36 ] [ 編集 ]

No title

いーぐるさん、こんにちは。
私も機材の追加テストをしたいのですが、休みのときは、天気が
よくないので、どうしようもないです。
PHD2の極軸調整は、おおいに活用してください。
[ 2014/11/04 00:42 ] [ 編集 ]

No title

私はオフアキなので、最後の追い込みにがシビアで、ついつい時間をかけてしまいがちです。
自信を持って確実に追い込めるのは良いのですね。
いつか極望の無い赤道義を使う日を想定して練習中です。
[ 2014/11/04 08:26 ] [ 編集 ]

No title

kaienさん、こんにちは。
オフアキですと焦点距離が、長くなるので、最後の追い込みが、大変ですね。
それでもドリフトの時間を延ばして、グラフを見ながら調整の勘どころを
つかめば、追い込みも楽になります。
[ 2014/11/05 01:03 ] [ 編集 ]

No title

こんばんは、PHD2次回使ってみたいのですがドリフト高度調整の所の赤偉方向には動かさないとは、極軸の所のクランプは固定して赤経クランプを緩めて東または西に向けるのでしょうか?機械おんちな者ですみません。
[ 2015/02/04 20:09 ] [ 編集 ]

No title

追伸、極軸の所のクランプのみを緩めての間違いでした。
[ 2015/02/04 20:14 ] [ 編集 ]

No title

ジョナサンさん、こんにちは。
ドリフト法での極軸合わせでは、赤緯は、動かしません。
動かすのは、赤経のみです。
大丈夫でしょうか。
[ 2015/02/06 01:26 ] [ 編集 ]

No title

ありがとうございます。動かさないのは赤緯ですね。子午線と南の赤道付近の交差する星でないと真東には向かないってことですね!とても楽しみです。
[ 2015/02/06 11:56 ] [ 編集 ]

No title

あともう一つお願いします。南の空のアライメント完了後東に向ける時コントローラーで向けるのですか?アライメントした意味がないですよね?クランプ緩めては・・・
[ 2015/02/06 13:20 ] [ 編集 ]

No title

ジョナサンさん、こんにちは。
赤経の移動は、どちらでもよいですが、クランプを緩めて
動かしたほうが、早いですよ。
[ 2015/02/08 19:57 ] [ 編集 ]

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
https://ngc4826.fc2.net/tb.php/160-f6d624b7